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銀様の膝
銀と風呂に入るのは気持ち良かった
変な事させられたりしたりがなければ、頭洗って背中流して銀の足の間に座らせられて風呂に入るのが普通だった
今日もそうやって銀の足の間で背中に銀を感じながら風呂に浸かった
……………気持ちいい…
なんだかずっと夢の中みたいに体も頭もほわほわしてた
銀がまた俺の髪で遊んでる
たまに耳やうなじに当たる銀の手がくすぐったかった
「……ぎん…もう出ないと…まなちゃん待ってるし…」
「でもあいつおったらこんなことできんで?」
「……………」
「ふふっ」
銀に頭を撫でられた
銀とこうやってるのが一番好きかもしれない…
何もしないでそばにいてぼーっと話してるのが落ち着いて心地よかった
銀に顎を引かれる
「まーな?」
「…………ん…」
銀の唇が迫ってくる
口を軽く閉じて目をつむった
「ぎんさまー!!!」
「「!?」」
銀とキスするまであと少しってとこでバーンと派手な音を立てて風呂場のドアが開いた
外に湯気が流れて冷たい空気が入ってくる
急いで銀と顔を離してからそっちを見るとタオルを巻いたまなちゃんだった
………なんか…めっちゃ怒ってる…
「まなちゃ…」
「なんで銀様学とお風呂入ってるの!!」
「っや、それは…」
「うるさい!!馬のくせに!!」
………馬…
たじたじしてると銀に後ろから口を押えて抱き寄せられた
「まなが銀様の背中流すつもりだったの!!!」
「いやー、忘れとったごめんごめん」
「嫌だ!!許さないもん!!」
「まな、頼むって」
銀がいつものヘラヘラ笑いを張り付けたままパチっとウインクした
…………色気の使いどころ間違ってるだろ…
でもまなちゃんはぽーっとなってた
五歳児だぞ!!
まなちゃんはその後もいろいろ言ってはいたけど結局そのまま三人で風呂に入った
………なんだこれ…
まなちゃんは小柄だしそこまで狭くはないけど…なんか…変な感じ…
って言うか腰にタオル巻いといて良かった…
「ちょっと学そこどいてよ、私も銀様の膝がいい」
「え、あぁ…うん」
「ダメ」
「!?」
体をずらそうと思ったら銀に後ろから抑えられた
耳元でささやかれる
「学可愛くてオレ勃っちゃったんやもん、学ココおらんとダメやで?」
「っひ!?」
腰のところに布越しに熱い硬い物を擦りつけられる
「ほら、これ学のせいやから」
「お、押し付けんな!!」
まなちゃんが早くしてよと急かしてくる
……まずい…俺も勃ちそう…
焦って膝を抱く姿勢にする
銀は相変わらず俺の腰にものを擦りつけて俺の反応を楽しんでた
「学!!はやくしてよ!!」
まなちゃんがイライラして俺の腰のタオルを引っ張り出した
もちろん他意なんてないだろうけどヤバい…
「っや、まなちゃん…ちょっと、まっ…」
まなちゃんが引っ張るせいで腰の結び目がほどけてしまってただ上から手で押さえつけたような状態になる
銀が後ろでくくっと笑ったのがわかった
「まな、ダメやで、手離し」
「銀様…だって学が……」
「ほら、そろそろ上がらんと逆上せるで?」
「………」
「っな?」
「……………」
また銀がまなちゃんに微笑みかけている
まなちゃんはまたしょうがないなぁと照れて出て行った
よ、良かった…
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