202 / 1015

ママ

「………」 「………」 「………」 き…気まずい… 俺は今銀とまなちゃんとデパートに来ていた さっきからまなちゃんがずっと俺の事睨み付けている… 「なんで学がまたいるの…」 「………」 「なんで銀様また学も一緒なの!?」 「あーうっさい…先週言うたやんか」 「もう!!まな明日までしかいないんだから!!学も空気読みなさいよ!!!」 「……一番空気読めてないのはお前や…」 5歳児に空気読めって言われた… っていうか銀そういうことこっそり言うのやめろよ… 「……銀様手繋ごう?」 「いやや」 「なんで?」 「………手が痛い…」 「おい」 銀がそそくさとポッケに手を隠す 手が痛いとか…どんな嘘だよ… まなちゃんがシュンとしてる 「手ぐらい繋いでやれよ」 「学となら…」 「うるさい」 「………」 「ほら、繋いでやれよ」 そう言うと銀はしかたなくまなちゃんに小指を差し出した まなちゃんがぱぁっと顔を輝かせて銀の小指を掴んでた ………やっぱり子供ってかわいいよなぁ… 断じてロリコンではないけれど… 「なんで小指だけなの?」 「………他の指が痛いからや…」 「ふ~ん…」 「………おい…」 ……こいつ…もういいや… 「で、なに買うんだよ…」 「あぁ、あんま決めとらん」 「はぁ?」 銀が言うには家にいるとまなちゃんが騒がしくしかも洗濯、料理、掃除をやるって聞かなくて部屋が汚れるらしい… だから適当にぶらぶらするんだって… てかそれさ… 「それ、俺いらなくね?」 「なに言っとるん家族っぽいやん、な?ママ?」 「………マジでやめろ…」 「ママはお昼何が食べたい?」 「だからやめろって!!!」 「ちょっと!!まながママなんだから!!」 ちょっとドキドキした

ともだちにシェアしよう!