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幼女の異変
その後も銀が服を何枚か買ってから昼飯を食べにデパート内のフードコートに行った
「はーい、銀様あーん」
「だから自分で食べれる言うてるやん…」
4人用の席で銀の向かいに座ってもう1週間の間に見慣れた光景を見つめる
まなちゃんが●ックのポテトを掴んで銀の口元に持ってっていた
その正面で一人でもくもくとハンバーガーを食べる
銀が鬱陶しそうにしてこっちに目線をよこす
目線で食ってやれよと返すと銀がニヤッとする
あれ…俺なんかヤバい事言ったかな…
相変わらず背中がぞくっとする
「学、じゃあそれちょっと頂戴」
「!?」
「あ、学口にもついとる」
「ッ!?やめろよ!!見られたら…」
「そやって騒ぐ方が不審がられるで?」
「………」
「はい、とーれた」
銀は俺の持ってるハンバーガーの口の付けてる部分だけ綺麗に食べて俺の口についたソースを指で拭ってそれを舐めた
顔が熱くなる
公共の場なのに…
「はい、じゃ、ポテトもらうかな…」
「………」
「?」
「まな、トイレ行ってくる」
そう言ってまなちゃんは席を立った
ちょっと不自然な気もしたけどトイレに行きたいって言うの恥ずかしかったのかな?
仮にも銀の事好きなわけだし
ぎんもはいはいなんて適当な事言ってる
まなちゃんは頭のおさげを揺らしてフードコートから出て行った
ちなみにあれは毎朝銀が結んでやってるらしい
「あーうるさいのおらんくなったおらんくなった」
「なんかまなちゃん変じゃなかった?」
「ションベン漏れそうなんとちゃう?」
「またそういう事言う…」
でも俺はそれを気のせいだとその時処理してしまった
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