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二次元時間軸

寒くなってきた…はずだった… もうコートが必要になってもうすぐ雪が降ってクリスマスがあって俺の誕生日…のはずだった…なのに 誕生日先延ばしにされた… またいろんな人から不憫とか言われるんだよ……もういいけど…慣れたし… 「学?どうしたの?さっきから外見てタメ息ばっかりついてるよ?」 「………いや…もみじがきれいだなーと…」 「あ、うん、そうだね?このあいだねおれ猛ともみじ見に行ったよ、ほらあの学校の裏の公園にねお弁当持っていったの」 「………そうか…」 「うん、でね…………」 健斗が惚気てるけど全然聞いてない 適当にうんうん相槌を打ってる 今はLHR中だった学祭が終わって今度は体育祭がある それなり大きいらしくてリレーや二人三脚やら借り物競争やらの定番競技からサッカーやバスケの球技まである サッカー出れたらあとはいいや… 一人2種目以上は出ないといけないらしいのでとりあえず一つはサッカーであとは余ったとこで… そう思って着々と競技に人が割り振られていくのを見ていた 「なぁまな、まな何出るん?」 「サッカーだけど…?」 「ふーん…じゃあオレもそれにするわ」 「……………」 銀も相変わらず飄々としている うちの学校の体育祭は縦割りクラス対抗で俺らは3年と1年の3組と合同のチームだサッカーは学年の人数の関係で1年が4人で2年と3年は3人づつ出れる それなりに人気だと思うけどこれでも元経験者だし多分入れると思う 「じゃあ次はサッカー決めたいと思いまーすサッカーやりたい人~」 はーいと何人か挙手する 1、2、3、4………6人か…結構多かったな… もちろん俺と銀、あと健斗も手を上げている 健斗も中学は俺と一緒にサッカー部だった…補欠だったけど… 足は速いのにボールだけ見て仲間の位置は見ない、ポジションは守らない、力では押し負けるで結局3年間ベンチウォーマーとして終えた 銀はサッカーしたことあるんだろうか…? 「頬付と杉田またかよ~」 「頬付背高いんだからバスケかバレーいけよ~」 「え~オレまなと一緒がええもん」 「出た」 「って言うか頬付サッカーやったことあんの?」 「小学校の授業でな」 「やった事ねぇんじゃん」 黒板には俺ともう一人サッカーをやってたって言うやつの名前が書かれていた 健斗は早々に外されてブーたれてた 「頬付お前バスケな~人数足りないんだよ」 「え~いややバスケ~」 「じゃあバレーにするか?」 「サッカー」 「だからだめだっつの」 銀がやだやだと駄々をこねてる 「別にいいだろ…やれよバスケ」 「まながやるならええよ?」 「やらない」 「えーじゃあいやや~」 他の奴らはサッカーの残りとバスケ・バレーの空欄について話していてこっちを気にしてはいなかった 「う~ん…じゃあまながご褒美くれるならバスケやってもええよ?」 「…………」 「どうする?」 銀はにんまり笑ってた ………始めからコレ言いたかっただけか…こいつ… がやがやと人数の調整で困ってる委員の声が耳に入った 皆困ってる…… なんか銀にこんなふうに言われると俺が悪いような気になってくる 「どうする?」 銀が再度聞いて来る 全くこいつは… 息を吐いてから口を開いた 「わかったよ…」 「ハーイ、オレバスケでええで~」 おぉ!!っとクラスが湧いてぱらぱら拍手まで起こってた

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