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手
7時30分
いつも待ち合わせてる自販機によっかかって銀を待つ
…………自分から言っといて遅刻かよ…
くぁっとあくびが出る
いつもより30分早く起きたせいで眠たい
断じて昨日体育祭がちょっと楽しみで昨日の夜そわそわしてたとかそう言うのではない…ない
「ま~な」
「……遅えよ…」
「ごめんごめん、ちょっと朝飯食ってたら遅くなってん」
「で、なんだよ」
「とりあえず学校行こや」
そう言って銀が歩き出した
その少し後ろについて歩く
まだ朝早いことも会ってあまり人はいなかった
「あー寒…寒いわー」
「寒いならコート着ろよ」
「まなちょっと貸して」
「嫌だ」
「じゃあ勝手に借りる」
「!?」
銀が突然俺の手を握って俺のコートのポッケに手を突っ込んできた
引き抜こうとしても銀にしっかりつかまれててできない
ていうか銀手冷た…
「な、なんだよ!!やめろよ!!」
「あーあったかい…まな体温高くてあったかいんやもん」
「やめろ!!誰かに見られtらどうすんだよ!!」
「だって誰もおらんもん」
たしかにこの道は俺達の学校に行く生徒と先生たちしか使わないし今は俺達以外誰もいなかった
でも…なんか…
どんどん体中熱くなる
手汗かいてないかな…手繋ぐなんて…
そう言えば手繋いだのは初めてかもしれない…
もともとあまり一緒に外に行かないし外でそういうことされるのを俺が嫌がることを銀は知ってる
して来ても振り払っちゃってたし…
旅行の時や文化祭で手を握ってたことはあったけど繋いで外歩くってことはなかった
そう気づくと余計恥ずかしくなってしまった
「そう言えば手繋いだの初めてかもなぁ~」
言うなよバカ…
銀がそんな事言うからどんどん体温が上がって熱いぐらいだった
銀にばれてないか心配になる
「あれ?まな照れとる?」
「…照れてない」
「嘘やん?耳真っ赤」
「っん………あ…耳触んな!!寒いだけだよ!!」
「まな耳も弱いもんな~こうやって縁とか弄られるの好きやろ?」
「っあ、ん!!………もう!!もうほんとに怒るぞ!!」
「もうおこっとるやん」
「うるさい!!!」
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