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レースで透けてて真っ白な
「あれ~?学と銀早いね~」
「あーおはよお健斗」
教室にはわかってたけれどすでに健斗がいた
もうすでにチアリーダーの服を着てる
胸のところにfight!!って大きく書かれた黄色のノースリーブから腹が覗いていてスカートも短めだった
下にちゃんとスパッツを履いてぽんぽんも持ってる
健斗が似合ってるのもあって余計気が重くなった
「髪はね、後で猛にやってもらうの」
「…良かったな」
「うん」
健斗は心底嬉しそうに笑ってポンポンを振って遊んでた
「学も着替えておいでよ」
「え、あー…うん…」
銀が俺達の会話を聞いてニヤニヤ笑ってるのが腹立つ
健斗にチアのユニフォームを持たせられて押して教室を出された
…ほんと気が重い…
なぜか当然のごとく銀がついてきている…
「なんなんだよ…」
「なんでって、まだ用事すんでないんやもん」
今まですっかり忘れてた
そうだ今日こんな早く来たのって銀が用事あるって言ってたからだ…
「用事ってなんだよ…」
「う~ん…ちょっとこっち」
「わっ!!」
銀が俺の手を掴んでずんずん歩いて行く
まだ生徒があまりいないのが幸いだった
人気のない廊下を歩いて銀が向かってるのは階段裏だった
……こいつまさかこんな朝っぱらから…
「ぎ、銀!!ヤバいって、今日体育祭だし…」
「だからいそいどるんやろ?」
「っや、そうじゃなくてさすがに今ヤったら体が…」
「は?」
「は?」
階段裏について正面に立たされると銀は一瞬なんのこと?って顔をした後ににやっと笑った
あ…俺また墓穴掘ったかも…
銀に肩を押されて尻もちをつく
「ッわ!!っあ、ちょ…」
「なに?まなそんな事期待してたん?」
「っや、ちが…むぅ!?」
弁解しようと口を開いたらいきなりキスされた
こいつ…もしかしてホントに…ヤる気じゃ…
でもそんな考えとは裏腹に何度か唇を食まれて吸われた後銀はすぐ離れて行った
「まなホンマにヤられるっておもったやろ?」
銀がニヤッと笑ってそう言った
再度ちゅっと軽く唇を吸われる
「ふふっ、かわええけどさすがに今はヤらんよ?ちゃーんと後でご褒美貰うから」
「っ!?」
銀があまりに妖艶にほほ笑むからどきっとしてしまった
「じゃ、じゃあ、なんなんだよ…」
「あ、そうまなに渡したい物あってな…」
銀が持ってきてたビニール袋を引っ張って中から小さい黒の紙袋を出して俺によこした
小さい紙袋の中にはさらに小さい手のひらに収まるくらいのピンク色の紙の包みが入っててそのテープをゆっくり剥がしながら開く
中には白い布みたいのがたたまれて入ってた
「………なにこれ…」
「かわええやろ?」
その白い布を広げて見るとそれはレースでできた下着だった…
布が極端に少なくて後ろなんてほとんど紐みたいで生地もレースで透けて向こうが見えるぐらい…しかもなぜか局部のとこにぽっかり穴が開いてそのちょうど上を留め具で止めるデザインだった
「ソレ着て今日体育祭出て」
「はぁ!?」
「だからソレ着て体育祭出てって」
…これ…?
「いや、こんな女物の下着入るわけ…」
「それ男物、ちゃんとまなのサイズにあっとるはずやで?」
「っやでもこんなの着れるわけないだろ!!」
「あれ?約束したやん?ご褒美、くれるんやろ?」
「ッ!!」
それを言われると弱い…
でもこんなことされるなんて…
また銀がニヤッと笑って俺の耳に口を寄せた
下着を持ったままになってた手に手を乗せられる
「なんなら、履かせたろか?」
「ッ!!いい!!」
そのまま銀から下着をひったくった
くそ…こんなの着せられるなんて…
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