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バニーガールとチアガール
ついさっき借り物競争が始まった
一走目が向こうの方でわぁわぁしてる
今年は何だろうな~
手のぽんぽんを揺らしながら待った
おれは去年「太陽」って言うお題を貰ってバニーガールの格好のまま太陽を探しまくった
うちの学校の借り物競争は結構難しい物が出る代わりに結構オッケーラインも低めだった
だから太陽のマークの何かとか探してたんだけどなかなか見つからなくて客席とかの間中「太陽も持ってる人いませんかあああああああ」って走り回った記憶がある…
結局友達の弟君が太陽君でその子を連れてゴールしたっけ
懐かしいな~
わぁぁっと歓声が聞こえて一走目がゴールしたことがわかった
新しいお題が準備されてニ走目がスタートラインまで連れて行かれた
次だ、誰と一緒かな!!
そう思って横を見たらバニーガールの衣装を着た子が隣になっていた
「…あ、早瀬君だ」
「あー紺庄か…紺庄3番目?」
「あ、うん、早瀬君も?」
「3番目」
「そっか!!一緒だね!!………早瀬君今年バニーガールなの?」
そう言ったら早瀬君はそうだとうなづいた
頭についてる耳がゆらゆら揺れた
早瀬君ってそう言うの嫌がると思ってた…
「クラスで推薦されてやることになったんだよ」
「早瀬君良かったの?」
すると早瀬君は耳を揺らしてちょっと首をかしげて考えた
「あんまり?」
早瀬君はそう言うのにこだわりが無いらしかった
でも似合ってるんじゃないかな?早瀬君色白だし、足長いし…
ちょっとスニーカーなのは変だけど…かかとが高い靴は危ないし不利だもんね
「でも紺庄チア似合ってるね、去年のよりいいよ」
「本当?あのね、髪猛がやってくれたんだよ」
「へ~アイツ器用だもんな」
「早瀬君も似合ってるよ?」
「…そうか?それはそれでちょっと複雑だな」
早瀬君が照れくさそうに笑った
そんな風に話してるしてるうちにニ走目がゴールして三走目のおれたちが呼ばれた
「早瀬君頑張ろうね!!」
「あ、あぁ…でも紺庄、俺敵だぞ」
「でも早瀬君だから!!」
早瀬君は苦笑いしながら自分のスタートに走って行った
今年は何でるかな~猛連れてけるのだと良いな~
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