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杉田学をお姫様抱っこ〜銀〜

まなはカードを拾ったままプルプルと震えてしばらく動かなかった どうしたんやろ? 「ねぇ~銀くーん一緒にぬけようよぉ~」 腕に絡みついて「ね?」っと首をかしげてオレを誘う先輩をあしらう オレはまながあの下着で競技に出てるんが気になる 誰が行くか… 「んー」なんて曖昧な返事を返していたら まなはぶっすーっとした顔でこっちに歩いてきた オレかな?っと思うてニコッと笑って手を振ったら余計嫌そうな顔をしとったから多分俺やと思う どしたんやろ? 席が隣のやつとか身長185cm以上とかでも引いたんやろか? そんな事考えてるうちにまながすぐ正面まで来た 「まなどしたん?まなもお姫様抱っこしてほしいん?」 「ッ!?」 まなの顔がカァッと赤くなった あれ?図星? まなはオレのとこに来ただけでこんなに不機嫌なわけやなかった きっとさっきオレが健斗に借りられたときのを見とったんやろ? こう言ったらまなは絶対怒るけど、健斗お姫様抱っこしたり、頬ずりしたり、ほっぺでもちゅーしたりしたから嫉妬しとるんや なんでわかるかって、だってまながそうなるようにまなが見とること確認してやったんやもん もちろん猛をいじるのが初めの目的で頬ずり辺りはそれしか考えとらんかったけど途中でまながこっちを見とることに気づいたから…ちょっと…な…? 「まーな?言わんとわからんで?」 「……………」 まなはそう言われると少し渋ったけど握りしめてクシャクシャのカードをオレに突き出して見せた …………へぇ… まなってホントツイてないんやな~ まなはまだ顔を赤くして逸らしたままだった 「………はやく…しろよ…」 「え~それ人にもの頼む態度やなくな~い?」 「!?」 近くの女から離れてまなに寄った まなは困ったような、なんやなきそうな顔でオレを見上げてた あーいじめたいなぁ… 「銀、お姫様抱っこして?ってかわいく言えたらしてもええで?」 「ッ!?」 「ほら、早う」 「……………」 まなはまた目を逸らして黙ってしまった 耳まで真っ赤になっとる 「ほーら、早う」 「……お姫様抱っこ…して…ください…」 「ふふっ」 まなは真っ赤やった まぁなんか言わせてる感はあるけどかわええし合格にしたるか もっとかわええのは今度二人の時にでも言わせよ きっととろとろに落とせば言うはず… そのまましゃがんでまなの膝の裏を手ですくって抱き上げてやった まなと顔が近くなるするとまなはまた困ったような顔をした後にぷいっと顔を逸らしてしまった でもしっかり手はオレの首に回しとる 「早くいけよ!!!」 「まな~八つ当たりはだめやろ~」 「そんなんじゃない!!」 「ふ~ん?」 周りからヒュ~なんて野次を飛ばしてくる連中がいる まぁそれには深い意味はないんやろうけどまなは恥ずかしがってオレの首に顔を埋めとった これが逆効果やってわかんないんやろか? まなはきゃんきゃん喚いて恥ずかしさを紛らわそうとしてた

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