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ここでご褒美頂戴?

「せんせー……ってあれ…あ、先生校庭のテントの方か……ちょっとまなベットすわっとって」 「え、あ…うん…」 よいしょ…っと銀が少しだけ腰を抱いてベットに座らせてくれた足が痛く無いように足置きも持ってきてくれた 銀は棚や冷凍庫から消毒液やら氷やらいろいろ持ってきて俺の足の正面に膝をついて座った 銀が俺の足を台からそっと浮かせて靴と靴下を脱がせて銀の膝に乗せる やたら気を使ってくれて痛くはなかった むにむにと足首なんかを押される 「痛い?」 「…ちょっと…」 「ちょっと?」 「……痛い…」 「じゃあちょっと先に傷だけ手当しよか、足は氷嚢乗っけとくから動かんでな」 そう言って銀は手早く手当してくれた 水にぬらしたタオルで軽く傷の汚れを落として手から順に消毒して包帯を巻いてくれた 銀が膝を手当てしてくれる時はちょっと恥ずかしかった スカートが短いせいで中が見えてるんじゃないかって気が気じゃなかった さりげなくスカートの裾を握ってたのも不自然だったかもしれない でも銀は何も言わずに足首に視線を移した また銀の膝の上に足を持ってってた 「あーやっぱちょっと腫れとる…でもそんなひどくなさそうやし湿布と包帯で大丈夫そうやな」 「…………なんで優しいんだよ…」 「………」 銀がきょとんとして振り向いた後にやっとした いつもの意地悪い顔にもどった 変な話だけどなんかホッとした 銀が戻ってきて俺の上に覆いかぶさるみたいにベットに手をついた 「なにまな?意地悪してほしいん?ドM?」 「っち、がう!!」 「じゃ、意地悪しちゃおー」 「だからちがっ…っや、ちょ、ぎん…?」 「ここまで運んで手当もしたんやし報酬にちゅーぐらいしてくれてもええと思うんやけど?」 「………」 うっ…っと言葉に詰まっているうちに銀に唇を奪われた 片手を頬に添えられて角度を変えて舌を差し込まれる 「…っふ…っん…」 そのまま肩を押されて後ろに倒れた するっと銀の手が太ももに置かれる 唇が一度離れて潤んだ目で銀を見上げると銀は目を細めてこう言った 「…ここでご褒美頂戴?」

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