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まなはオレの

ドンッと肩を強く押されもう慣れた少し硬めのマットに尻もちをつく それを追うように銀が冷たい表情で俺の上に覆いかぶさるようにマットに手をついた ちょっと…怖い… すると銀がいきなり食いつくようにキスしてきた 予想してなくて息を吸ってなかったせいですぐに苦しくなる 「…ふ、ぁ…っは…はぁ…ん…ぎんぁぁ…」 「…………」 「ぎ…ん……やめっ…っは…」 そう言っても銀はやめてくれずいつもよりも性急に舌を絡めて息をする間もくれなかった 酸欠とキスが気持ちいいのとが混じって頭がほわんとしてくる 苦しいけど気持ち良くてくらくらしてきた もうよだれも飲み込めなくて口の端をよだれが伝って行ってる 銀がぐるっと口内を舐めて唇を執拗に吸う しばらくしてもう唇が痛くなって意識も朦朧としてきたときに銀はやっと唇を離してくれた 潤んだ目をうっすら開く、すぐ近くの少し動けば顔がくっつく距離に銀の顔が見えた 頭がトロンとしたままで体もくてくてで力が入らなくてそのままぼーっと銀の顔を眺める 「あいつ…なんなん?」 「……へ、ぁ?」 アホみたいな声がでた、まだ体が思うように動かない 銀が俺の頬に伝うよだれをぺろっと舐めた 「あいつ、志波とかいうやつ、あいつなんなん?」 「…てん、こーせい…」 「そんなん見たらわかる」 「は、ーふ…」 「それも見たらわかる」 「…おか、さんが…いぎりす、じん…」 「………それはわからんかったけど…」 自分でもおかしいこと言ってるなと思ったけどなんて言ったらいいのかがふらふらした頭じゃ出てこなかった 銀が手の甲でぺちぺちと軽く俺の頬を叩いた 「…っお、っあ?」 「まなしっかりしや?」 「志波…ほもせくしゃる、って、言って、た…」 「…ホモ……」 やっと的を射た答えがでた 偶然だけど… 銀は俺を抱いたままじーっとして考え事に耽ってるっみたいだった そんな銀の顔を銀に抱かれて下からボーっと眺めてた まだ頭に靄がかかったようになっている しばらくして銀は俺が銀を見ているのに気付いてこっちを見た 銀と目が合う 銀は何もせず、何も言わなかった ただじーっと俺を見下ろしている 突然ちゅっと銀が俺の頬にキスした 志波君がキスしたところと同じだった まだ頭に酸素が足りないみたいでされるがままになる 銀は何度も角度を変え音を立ててそこをチュッと吸った その感覚が気持ち良くて体から力を抜いて銀に体を預けた 「……っは…ぁ…ぎ、ん…?」 「まな、まなはオレのやで?オレの彼氏」 「…あ…う、ぅん」 そう言い聞かせるように言って銀は俺の首をヂュッときつく吸って痕を残した

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