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一緒に行こう?
次の朝、早めに起きて銀の家に向かうことにした
早く謝って誤解を解いておきたかった
ドアのカギを閉めて門も開けて小走りで急いだ
「まーなぶ♪」
「?」
「おはよう、学♪」
「志波!?」
家から出てすぐ誰かに呼び止められて振り返ると志波が俺の家の前に立ってニコッと手を振っていた
こんな早くに…志波の家ってあのデパートの近くじゃないのか?
「あ、あぁ…おはよう、どうしたの?それにどうして家の場所……?」
「え?……あ…あぁ…それより昨日頬付君に申し訳ないコトしちゃっただろ?」
「え…」
「それ謝りたくて……」
志波はシュンとうつむいてそう言った
……ほら志波はやっぱり悪気なかったんだ!!
少しだけ気持ちが上がる
家をどうやって知ったかなんて頭から抜け落ちていた
きっと銀も志波が真剣に謝れば許してくれる!!
「あ、じゃあ、俺今から銀のとこ行くんだけど一緒に行かね?」
「ほんとう?わぁ!!良かった、行くよ!!」
志波はぱぁっと顔を輝かせて喜んだ
思わずこっちも笑みがこぼれるような笑顔だった
「じゃあ、さっそく行こ!!」
「っわ、ちょ、志波!!」
そう言うと志波はパッと俺と手をつないで駅に向かって駆け出した
………まぁ、手ぐらいいっか……
志波はぐんぐん進んで行く
俺よりも歩幅が広いから俺は志波より多く足を動かさないとついて行けない
よかった…これできっと銀も機嫌直してくれる…
俺はホッとして志波についてった
もう解決した気になって安心していた
志波がまた俺の手を引きながらあの黒い笑みで笑って唇を撫でていることになんて気づかずに、のほほんとした考えだった…
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