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仲直り失敗

朝、浅い眠りから起きたら朝飯作るのもだるく感じるぐらい無気力になってた でも腹は減るし運悪く冷蔵庫には何もなかった で近所のコンビニに行ってきた 帰ってきたらマンションの前に誰か立っててまなだってわかった でもあいつもいる… それだけでイラッした なんであいつとまなが一緒におんねん… そう思いながらも声をかけた そしたらまなは振り向いた後にあわあわして志波の手から自分の手を離した 手をつないでたらしい それでまたイライラが増した なんでそんなやつと手繋いでしかもそんな気まずそうにすんねん!!! まなはうつむいているけど志波はこっちを見てにんまりと満足そうに笑ってた 余計腹が立つ 「……なに?」 「……いや…あ、の……」 まなはしどろもどろになってうつむいたままオレと目を合わせようとしなかった しかもそこで志波がオレを鼻でフッと笑った 「も~銀くんそんなに威圧したら学も言いたいこと言えないじゃん」 「…………」 志波はまたもとの人の良い笑顔を作ってまなの肩に腕をまわす まなにこいつが触ってると思うだけで腹が煮えかえるようだった 「あ、あの…さ…昨日の事なんだけど…」 「……………」 「あ、の…さ…ゴメン…」 「……………」 「し、志波…も…注意、したらちゃん、とわかって、くれ、て…その…もう、そゆことしない…って言ってくれて…だから…あの…」 「……………」 「………………仲直り…したい、なぁ…って………」 まなは耳まで真っ赤にしてそう言った 思わず顔が緩みそうになった いつも素直じゃないまながこんなことを言ってる… かわいくてかわいくて今すぐ抱き上げて連れて帰りたいほどだった ………でもあいつがまた面白くてたまらないという表情でオレを見てた イライラが再燃する すると今度はそいつが少し前に出て話し始めた 「いや~ホント俺のせいだよ、俺まだこっち来たばっかりでこっちの勝手とかわからなくてさ……」 「……………」 まなから顔が見えてないのを良いコトに、にやっと笑ってそんな事を言う 声だけは真剣そうだった 「ごめんねぇ?銀くん」 そう言ってそいつはベロッと舌を出して俺を馬鹿にした そこで何かが切れてしまった 切れたらこいつの思うつぼだとわかっていたはずなのにいろいろ溜まり溜まったものが爆発して、まなはなんでこいつの本性に気付かないんやって頭の中でまなに八つ当たりまでした まなが一生懸命に仲直りしたいと言ってくれたことも全部頭から抜け落ちていた

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