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宗教も新聞もシロアリも

ピンポーン… 夕飯時で台所に立って魚捌いてた時玄関でチャイムが鳴る音がした 弟妹がわいわい騒ぎだす 「兄貴誰か来た!!」 「健斗ちゃん?今日健斗ちゃん来るの?」 「え!!今日たけ兄健斗さんと…」 「なんですってぇ!!!!猛早く行ってきなさい」 「えぇ!?姉貴行ってくれよオレ今魚捌いて…」 「「あんた〈たけ兄〉が行きなさい〈行ってよ〉!!!」」 「…………」 仕方なく姉貴に火だけ頼んで玄関に向かう あれ…でも今日別にオレ紺庄先輩と約束とかしてないけど… ピンポーン… また催促のチャイムが鳴る 「はいはーい、待ってください」 玄関にあるつっかけに足を突っ込んでドアを開けた 「誰で……」 「来ちゃった❤」 動きが止る 目の前にはヘラッと笑顔で手を振るピンクの髪の毛の男が立ってた 反射的にドアを閉めるけど足を挟まれる 「なんなんですか!!!うちは変な宗教にも入らないし新聞も結構です、白アリもいませんし、暖房設備も間に合ってます、お引き取り下さい!!!」 「そんな意地悪しなくてもええやん!!寒空の下凍えてるかわいそうな子ウサギちゃんが入れて❤って言うとるんやから!!」 「なんですかそれ、キモいです、帰ってください」 「ええのか?そんなことしてええんか?姉貴のケータイに健斗との写真いろいろ送信するで?」 「なんでそうやってたちの悪いいやがらせするんですか!!!って言うかなんで姉貴のメアドもってんですか!!!」 「妹のも持っとるで」 「帰ってください!!!」 なおも食い下がる頬付先輩とわーわーやってたら隣の部屋の人にドンっと壁を叩かれた 声を落として先輩に顔を寄せる 「夜なんですから静かにしてください!!先輩の家と違って防音設備とか無いんですから」 「入れてくれたら騒ぐのやめる」 「だからそれは…」 「じゃあ騒ぐ」 「!?」 仕方なく先輩を家の中に通した 明るいところに来てわかったけど先輩パーカーしか羽織ってないし唇も真っ青で寒そうだった へらへら笑いながらもかたかた小刻みに震えてた 「狭いなぁ…お前デカいねん、あっち行ってや」 「誰の家だと思ってるんすか……」 「あれ?っていうかなにお前?臭いで?」 「魚捌いてたんです!!!」 「お~晩御飯まだなん?何かな~」 「あ、ちょっと!!奥行かないでくださいよ!!!いやですよ!!先輩の分とか作りませんよ!!!」 「おじゃましまーす」 「ちょっと人の話し聞いてください!!!」 頬付先輩はオレの話を無視して奥の居間に入って行ってしまった

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