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あの時の告白
12月26日
あれから2日たって俺の誕生日になった
でも特に何もせず無気力に過ごしていた
今もぼーっとベットの上で横になっている
あの日から眠ると銀との夢ばかり見るようになって寝るのが嫌で寝ていなかった
そのせいで少し横になるだけでうとうとしてしまう
重い体を無理やり起こしてベットの上に座った
あれから銀とのことは考えるのをやめようと思った
思い出すのも辛いしもう自分じゃどうしようもできない…
だから学校が始まるまで待つことにした
学校が始まれば銀に会う理由だってできる、そしたらさりげなく銀の様子だって探れるかもしれない、そう思った
でも冬休みが終わるまでまだ20日近くあった
でもこの二日間だけでも銀とのことを考えるのをやめることなんてできなくて結局ずっとそのことばかり考えてしまっていた
今銀は何してるだろうかとか少しでも俺の事気に掛けてくれてるだろうかとかばかりだった
やっぱりだるくて横になってぐーっと枕に顔を押し付けた
そしたら2日間の無理がたたってか眠気にあらがえずに眠ってしまった
やっぱりまた夢を見た
でも今度は銀との夢じゃなかった
白いカーテンがはたはた揺れる風通しのいい部屋にいた
どこか見覚えのある景色な気がする
それもそのはずでそこは俺の学校の保健室だった
すると保健室のドアから誰か入ってきた
俺だった
夢の俺は少しキョロキョロするとカーテンが引かれている保健室のベットの方に歩いて行った
ベットのカーテンの隙間から誰かの足が見える
そこで思い出した
これは俺が内海先輩と別れて銀に好きだって言いに来たときの夢だった
ベットの方にまで行くと俺が銀の髪をすいて眉を下げて笑っていた
夢の俺が立ってる方と逆側のベットの脇に立つ
そう言えば銀はこの時ホントは寝てなかったんだよなぁ…
そう思うとおかしくて笑えた
「………銀…?」
「……………」
「…………好き…」
ちょっとすると夢の俺は銀の頭に手を置いたまま話し出した
自分の告白を自分で聞くのが少し恥ずかしかった
「…………ほんとは嫌いじゃない…」
「………」
「………銀は女の子の方がいいかもしれないけど…俺の事、都合のいいセフレぐらいにしか思って無いかもしれないけど………」
「………」
「………でも大好き…」
泣くなよ…俺…
夢の俺はそこまで言うと目に涙を滲ませてぽたぽた涙をこぼし始めた
その後も自分ながら一生懸命に気持ちを伝えていた
涙が出ても服の袖でそれを拭って声を震わせながら続けてた
妙に鮮明な夢だけどこんなこともあったなぁなんて思いながら横になっていた銀の背中に触れてみた普通に触ることができてちょっとだけ驚く
でもなんだかそれだけで悲しくなって俺まで涙が出そうだった
きゅっと銀の制服の裾を握って涙を拭う
夢の俺も涙を拭って銀の顔に自分の顔を寄せた
「「………好き…」」
夢の俺と同時にそう言った
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