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拉致って、縛って、キスをして

頭がほわんとする ………あれ…俺何してたんだっけ…? グッと体に力を入れて起きようと思ったけど起きれなかった 何かに縛り付けられてるような感じがする… 「…学?起きた…?」 「……しば…?」 「うん、おはよう」 「……おは、よう…」 うっすら目を開けるとすぐ目の前に志波の顔が見えたいつものニッコリした笑顔じゃなくてなんだか色っぽい顔をしていた 再度起きようとするけど起きれない、動けない でもまだ頭もうまく働いてなかった 「ごめんね、まだ慣れないだろうから縛っちゃったんだ」 「…しばう…?」 「………なにそれ…かわいすぎ…」 寝ぼけて口もまわらなくてそんな事を言っていたら突然唇を何かに覆われて息ができなくなった 正面に志波の顔が見える 俺はこの状況を良く知っていた 頭が一気に覚醒する 「…っんぅ!?し、ば!!しば!!」 「…ん?なぁに?」 志波は口を離すときょとんとした顔をした 「…だから日本人はこういうことしないって…」 「友達同士ではね」 「じゃあ…」 「でも恋人ならするよね?」 「…………」 何を言ってるのかと思ったでもそんな事考えてる間にまた志波の顔が近づいてきた 慌てて志波を止めようとする でも体が動かなくてその時やっと自分の状況がわかった 俺は椅子にがっちり拘束されてた 手は肘掛けに固定され、足は大きく開く形になっている 服は着てたけどなんだか卑猥な格好だった そんな間に志波の顔はもうすぐそこまで来てた 「ま、待って!!志波待って!!」 「………なに?」 「え、や…これ…」 志波はまたきょとんと首をかしげた 志波の天パがさらっと横に揺れる 「や、だから俺なんで縛られて…」 「だって学まだ縛ってないと逃げちゃうからさ…」 「……は?」 「大丈夫だよ、すぐ解いてあげるからね」 そう言って志波は俺の口にちゅっとキスして言った 制止する暇もなかった

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