健斗を猛の方に追いやるとそれと入れ違いに銀が来て俺の隣に座った 銀は何となく楽しそうにしている 銀は何かの入ったコップを持ってそれを飲んでいた ばれないようにそれとなく紙袋をそっと銀から離す 「お前それ何飲んでるんだよ…」 銀から話題を振られる前に自分から話しを振った 銀はコップを傾けて俺に見せる 透明な黄色？っぽくてシュワシュワして中にレモンの輪切りが入っていた ジンジャエール？ 「ん～？モスコミュール…」 「…？」 「ウォッカにジンジャエールとレモン入れて猛が作ってくれてん」 「酒かよ!!」 銀と距離を取った なんで平然と酒飲んでんだよ!!まだ夕方だぞ!! っていうかそんなのどうやって… 「普通にコンビニで買えるで？」 「………」 銀はおいしそうにそれをあおっていた コンビニ…… 猛を見ると健斗に酒をねだられて困ってた …やっぱり猛も酒とか飲むのかな…… 「猛は飲まんみたいやで？でも作れるって言うから作ってもらったんよ」 「へぇ…」 ってこいつエスパーか…… 健斗は結局なんかオレンジジュースみたいなきれいなオレンジ色の酒を貰って嬉しそうに戻ってきた 猛と目が合った 猛が軽くため息をついて俺にも聞いてくれた 「…………学さんもいりますか？」 「あ、っや…俺は…」 「まなめちゃめちゃ酒弱いからいらんって」 「………言うなよ……」 「うっすいカラオケのカクテル一口飲んだだけで…」 「言うな!!!」 なんだかかっこ悪くて恥ずかしかった せめて付き合いぐらいでは飲めるぐらいの酒の強さが欲しかった… 「…そうですか……」 でも猛は嬉しそうに俺の分と自分の分のオレンジジュースを持って来た ………俺はお前の優しさに泣きそうだよ… そのうち机に食べ物も並んでパーティーが始まった