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クリスマスおまけ 下戸再び

「…ん…あ……らいじょーぶ、らいじょーぶ…」 「え、でもあの…学さん!?」 「なんか…ねむ…」 ふにゃふにゃと目を彷徨わせた後にまなはオレによっかかってスースーと寝息を立て出した 面白くて笑いがこぼれる 「……あの…先輩…これ……」 「あぁ…まな酒弱いねん」 「はぁ…?」 「だから今酔って寝てるねん」 「学さん酒飲んでないですよ?」 「だから匂いで酔ってん」 「!?」 猛はまだ理解してないみたいだけどまぁ別によかった ………もうちょっとやろか? しばらくするとまなはぱちっと目を開けて少しキョロキョロしてからオレを見上げてふにゃんっと笑った いつもは絶対しないタイプの笑顔やった 猛は「!?」って顔をしてる まなはそのままオレの腕に抱き着いてぐりぐりと頭を腕にこすり付けてきた 「おはよお、まな」 「むー…おはよぉ」 「!?」 猛がこっちを見て説明を求めてくる まなは服がぬれてるのが気になるらしくそこをしきりに擦ってた ちょっとするとそれがとれないとわかったのかむーっと頬をふくらまして唸りだした 「っや!!べちょべちょ気持ち悪い…」 「え、えぇ…ちょ、学さん!!」 「たけるぅ…やだぁ…なんでおれほっとくのぉ?」 「……先輩も、ちょっと…」 まなは来ていたパーカーを引っ張って服を脱ぎ始めた 猛は酔った健斗が寄ってきてそれの処理に追われている まなが脱ごうとして頭が抜けずにうーうーと唸っているので手伝って上を脱がせてやった まながにこーっと笑ってありがとうと言った 健斗と猛もまぁやることあるやろし?部屋貸してやってもええか… 「ほら、まな、こっち来や?」 「…んー?」 「ほら、抱っこしたるから」 「やったぁ!!」 まなはすぐにこっちに寄ってきてオレの首に手を回し腰に足を巻いた それをひょいっと持ち上げる 「あ、やぁ、ぱじゃまぁ」 「パジャマ?」 「んー」 まなは床にある紙袋を指差した 中を覗いてみると…猫の…服?が入ってた 健斗からもらっとったやつやな とりあえずそれも持っていくことにした 今日は健斗と猛にリビングは好きに使わせといてやることにする 「猛アレな、明日の昼までにここ綺麗にしといてくれるなら好きに使ってええから~」 まながオレの言ったことを繰り返した 猛がえーんっと泣く健斗を慰めながらこっちを向いた 「え……」 「やから、セックスしてもええよって……」 「しません!!」 「ふふふ…じゃな~」 そう言ってそのまま抱っこを楽しむまなを部屋まで運んだ

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