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クリスマスおまけ のおまけ【銀まな】

隣で丸まってすーっと寝息を立ててご機嫌なまなの耳をくすぐる 「んーむー…ぎ、ん…」 ニコーッと笑って首をすくめる かわいかった いつもももうちょっと素直やとええんやけどなぁ~… そんなこと思ってると床に残った袋が目に入った …そう言えばあの本…なんやったんやろ? ちょっと想像を巡らせてみた そう言えばオレまなからプレゼント貰ってないんやけど… オレはまなにクリスマスの分も誕生日の分もちゃーんと渡した 真っ赤なえっろい下着上げたら震えるぐらいよろこんどった 殴られたけど…… でもちゃんとまなの欲しがってたものも買ったんやで? 前CDショップ行ったときにキョロキョロオレがいないか確認してはそこの前何往復もしてたそこそこ有名なアイドルのCDアルバム なんか特典DVDがついとるらしくってちょっと高かったから諦めたんやと思う そのCDショップの帰りめっちゃ元気なかった上にめちゃめちゃ機嫌悪かった だからちゃーんと初回限定盤の特典の付いてるやつを買ってやった ………殴られたけど…… そんなんからプレゼントかな~と思った まなの事なら照れてみんなの前で渡せなくて結局悶々としたうえでこっそり置いてく なんてこと充分ありえる まっ、見るぐらいじゃ罰もあたらんやろ~ そんな気持ちで紙袋から出してみた ………?…写真集…? 開いて見るとたくさん写真があるのはわかったが薄暗くてイマイチ見えなかった 電気つけるのはまなかわいそうやし窓によって月明かりにあててみる 「………」 それはアルバムだった オレが転校してきた日のカラオケの写真から(まなとちゅーしてるのは無かったけど)つい最近取ったものまでびっしり貼ってあった しかも全部写真の横にまなの文字で日付と一言書かれとった なつかしいなぁ… カラオケの横には『銀が転校してきた』って書いとった 文字でも愛想ないなぁ… 思わず笑ってしまった そうやってペラペラめくって行くとところどころにまながデレとるところがあった 旅行に行ったところには『疲れた…でもちょっと楽しかった』とか書かれとったし 体育祭で誰かが撮ったオレが健斗の頬にキスしてる写真の横には『ちょっと嫌だった…』なんて書かれとった ふふっ…かーわえ… 普通に楽しみながらそれをめくってると最後のページに何か挟まっとった それは手紙やった ちゃーんと『銀へ』って書いとるし読んでもええよな? 何故かのり付されて『〆』って書かれた封筒をきれいに破いて開ける 中には便箋が二枚入っとった 『銀へ きっとちゃんと言えないので手紙を書きます でもハッキリ言うとすでに恥ずかしいので捨てたいですでも書きます』 こんなかんじでまなの気持ちが比較的素直に書かれとった 『えっと…いつも感謝してます… 銀の事は初め嫌いでした、意地悪だし、ワガママだし、強引だし、言うこと話聞いてくれないしすごく嫌でした』 ……まぁ、自覚はあるから黙っとく 『でも何かと助けてくれるし…実はそんなに意地悪ばかりでもないので今はそんなに嫌いじゃないです』 『そんなに意地悪』のところの下に『結構優しい』って書いて消した跡があるのがおかしかった そのままにしといたらよかったのに… 『え、っと…あ、と…いつも迷惑かけてばっかりでごめんなさい…俺素直じゃないし、顔もスタイルも良いわけじゃないし、勉強もできるわけじゃないし、男だし…』 って感じでひたすら謝っとったけど割愛 って言うかまなまだ男なの気にしとったん… 『と、とにかく…今は銀の事そんなに嫌いじゃないし感謝してます 杉田 学』 なんでフルネームやねん ……でも結局好きとか愛してるとかは書いとらんかったなぁ… 誰もこれ見ても彼氏に書いた手紙やとは思わんで… ははっと薄く笑ってもう一度手紙に視線を落とした すると隅っこの便箋の模様に隠れたところに何か書いとった 『大好きです』 思わず顔がにやけてしまった まなの方に目をやるとオレがいなくなったことで寒くなったのかよりぎゅっと体を丸めて「むー」っと声を出していた ベットの脇に腰かけてまなの口にちゅっと浅くキスする …………好きやなぁ…… ちゃーんとアルバムと手紙を枕元に置いてベットに入ってまなを抱きなおしてそう思った

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