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唐揚げとエビフライとハンバーグとグラタン

「たけるー!!!」 「わっ!!え、先輩!?」 「見て!!!」 50点以下がなかったのが嬉しくってさっそくSHRが終わったら猛に見せに来た 猛のクラスもSHRが終わったとこみたいで猛は帰る準備をしてた 周りから視線が集まっても全然気にならない 猛にテスト用紙を押し付ける 「ね?ね?見て!!」 「せ、せんぱいわかりましたからちょっと外に……」 「今見て!!!」 猛はちょっと困りながらもちゃんと一つづつ見てくれた 嬉しくて楽しみで思わず笑いがこぼれる 少しして猛が顔を上げた 「すごいじゃないですか」 「くふふ、でしょ?」 「頑張ってましたもんね」 「ね?ね?だからさ…」 「約束ですからね、ちゃんと作りますよ」 「わーい!!唐揚げだぁ!!!」 とたんにバッと視線が集まったけど嬉しくて気づかなかった 猛は顔を赤くしている 「ねっ?ねっ?帰ろっ!!早く帰ろっ!!」 「引っ張らないでください!!」 「早く!!唐揚げとハンバーグとエビフライとグラタン作る時間なくなっちゃう!!」 「えっ!?今日ッスか!?」 「きょう!!」 猛をぐいぐい引っ張って廊下に出た やっぱり人の目は引いたけど気にしなかった 晩御飯の事を考えると幸せな気持ちになるんだぁ~ だからそのために今日ちゃんと朝ご飯とお昼も少なめにしてもらったんだよ!! お菓子も食べてないの!! そう考えただけでお腹がぐぅ~っと鳴った くふふ…頑張って良かったなぁ~ 猛を見ると猛は困ったような顔をしながらも笑ってた 「でも…先輩ホントに頑張ってましたもんね…お疲れ様です」 「うん!!猛のね唐揚げとかエビフライとか食べたかったの!!」 そう言うと猛はそうですかって言って頭を撫でてくれた ふふふ~嬉しいなぁ~… 猛に撫でてもらえたし、おいしいもの食べれるし、今日のテストで補習なかったらママが新しいストラップ買っても良いよって言ってくれたんだ 嬉しくてスキップで下駄箱まで向かった 「あ、先輩ちょっと待ってください」 「……?なに?早くいこ?帰ろ?」 「その前にちょっと順位だけ…」 「あ!!約束だもんね!!いこ!!」 下駄箱の脇の廊下には3年生以外の2学年分の順位が張り出されてて人だかりができてた

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