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ご褒美タイム
「わーい!!唐揚げだぁー!!!」
どたどたと先輩がオレよりも早くうちに入って行った
結局あの後先輩とスーパーに寄って鳥肉やらエビやらを買ってきた
オレが部屋に入った時には先輩はわくわくしてひよこ柄のエプロンを巻いて台所で待ってた
ちなみにこれは先輩が家から持参して来てうちに置いてあるものだった
「ほら!!猛!!早く!!」
「せ、先輩…包丁、危ないですから…」
「早く!!」
「わ、わかりましたから…」
とりあえず楽しそうにさっき買ってきた材料を台の上に並べる先輩を横目に荷物を置いてサッと着替える
すると姉貴が部屋から出て来た
「あ、猛帰ってたの……健斗くんも一緒?」
「あ、あぁ…先輩、50点越えたから……」
「じゃあ今日唐揚げとエビフライとハンバーグとグラタンね」
そう言って姉貴は腕まくりして台所まで行った
手伝ってくれるらしい
「あっ!!しずちゃん先輩だ!!」
「健斗くんいらっしゃーい」
「うん!!今日ね!!唐揚げとエビフライとハンバーグとグラタンだよ!!」
「ふふっ、洋太たちも喜ぶわ」
そうやって3人で晩飯を作った
途中で洋太や美香たちも帰ってきて台所に来るもんだから結構狭かったけど
………オレもう作っただけで腹いっぱいだ……
先輩はちょこちょこつまみ食いして幸せそうだった
って言うかみんなつまみ食いするから半分も残ってないし…
そうしてみんなで飯食った後にオレは後片付けしてたら先輩が寄ってきてオレの事をじーっと見つめ始めた
「……?なんスか?」
「あ、あのね…銀にねあのうさぎの貰ったからね…あの…」
「!?」
「着てくる!!」
「え、ちょ、ここでッスか!?」
先輩はそれを聞き終える前に奥の部屋に行ってしまった
居間では洋太や理沙がテレビを見ている
………ヤバくね…?
急いで手を洗って部屋まで行く
さすがに洋太たちの前であれはまずい…って言うかあれはその…別にしてほしくないことは無いけどここではさすがに……
ドアに手を掛けようとするとその前にドアが開いて先輩が出て来た
…………え……
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