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腐女姉妹
ちょっとして先輩が口を開く
「あ…あの…さ…えと…テストお疲れ様…」
「あ、先輩もおめでとうございます……」
「…………」
「…………」
また黙り込んでしまう
なんか改めるとちょっと気恥ずかしかった
またちょっとして先輩が話し出す
「あ、あのね!!銀がね…これも…」
「…?」
そう言うといきなり先輩は持ってたうさぎにちゅーっとキスした
かわいいけど……
それから口を離して顔を赤くしてこっちを見た
「!?」
「ちゅ、ちゅー?」
先輩が赤い顔でさっきまで先輩がキスしてたうさぎの口の部分をオレの口に押し付けた
!?
しばらくして先輩はそのうさぎをまた抱きなおしてかぶってたフードを深く被りなおした
先輩の口元だけしか見えなくなるけど先輩は珍しく真っ赤になってた
「こ、うしたら…猛、喜ぶって…銀が……」
「…………」
ぎゅうっとうさぎを抱きしめて先輩が言う
……………
また頬付先輩の思惑にはまった気がしたけど実際嬉しかった
あー…今オレ顔真っ赤だ……
恥ずかしさを紛らわそうと手で口元を覆う
先輩はちょっとだけこっちを見上げて様子をうかがってた
「たける…嬉しかった…?」
「…………はい…」
「へへ…良かった…」
フードを引っ張って少しはにかむ先輩が可愛くて思わず押し倒したくなった
落ち着け、オレ…
一旦深呼吸する
「せ、先輩…キスしても…いいです…か…?」
「……いいよ…」
先輩が「んーっ」っと唇を突き出してきてそれが可愛くてくらっとする
ダメだ…耐えろオレ…!!
先輩の肩を掴んでそーっと唇に自分の唇を寄せて行った
カシャ!!
「あぁ!!もうしず姉早い!!」
「わかってないわね!!まだ唇付けてないこの感じがいいんじゃない!!」
ハッとしてふすまの方を見るとまたいつかの時見たくパタンと音を立てて開いてた隙間が締まった
顔がカッと熱くなる
「あ、姉貴!!美香!!!」
「ほら!!バレちゃったじゃん!!」
「美香がサイレントカメラにしなかったせいでしょ!!」
「そんなのしず姉が設定したらいいじゃん!!」
「ケンカするなよ!!」
「「じゃあ猛(たけ兄)もう一回ちゅーしなさいよ(してよ)!!」」
逆ギレ…
姉貴と美香はまたがやがや討論をはじめた
もう何から何までげっそり……
結局先輩とキスすらできなかったし……
ガックリ肩を落とす
でも先輩がこっちを見てくふふって笑ってるからなんかどうでも良くなってしまった
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