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バレンタイン戦争

そのまま廊下に立ち尽くしていた 後ろでヒュ~っとはやされるのも気にしなかった ……俺に…? 「へぇ~まなチョコレート貰ったんや?」 「!?」 ボーっとしてるとすぐ横から声を掛けられてドキッと心臓が跳ねた 言わずとも銀だった あれ…?なんか機嫌悪い…? いつもの笑顔だけど銀は機嫌が悪そうだった 「さっきのおかっぱの子から貰ったん?」 「……?…そう…だけど…」 「ふーん…?」 「………?…」 「まな、あのポニテの子の方がタイプやろ?」 「なっ!?」 「せやろ?」 「……………」 「ほら」 「…うるさい……」 銀はふ~ん?っと意味深に笑いながら教室に入って行った な…なんだよ…… 「あ♥銀くん!!Happy Valent…」 「うっさい、いらん」 「も~銀く~ん♥」 「いらん、触んな」 遅れて教室にはいるとクラスのやつに茶化された 周りを囲まれていろいろ言われたりなにを貰ったか聞かれた 「でもあれだろ、杉田彼女いるしさ!!」 「あぁ!!あのキスマークの彼女な!!」 「貰ってよかったのかよ?」 「……え…?」 「だからおまえ彼女いるんだろ?なのにチョコレート貰ってよかったのかよ?」 「……………」 さっきちょっと不機嫌だった銀を思い出した あ、れ…? 「あーあ、彼女に怒られてもしらねー!!」 「リア充爆発しろ!!」 「……………」 その箱を持ったまま立ち尽くす 窓際の自分の席で外を眺める銀が見えた きっと今の会話は銀にも聞こえてると思う あ……俺…しくった…?

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