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×舎弟○彼氏

先輩との誤解も解けて一安心した 紺庄先輩がくったくなく笑ってくれるようになってホントに良かったって思った …なのに…… 「猛さん!!」 「!?」 「お疲れ様です!!」 紺庄先輩と校門を出たところでまた若葉が待ってた また頭を下げている 「……若葉…」 「………猛さん…考え直してくれませんか…」 「………頭下げなくていいって言ってるだろ…」 「………うす…」 若葉がまたおずおずと頭をあげてオレをまっすぐに見た 紺庄先輩はオレの隣で若葉をじーっと見つめてる 若葉はその視線を感じたのか今度は若葉もじーっと紺庄先輩の事を見返していた …………… しばらく紺庄先輩を見つめていた若葉が口を開いた 「……猛さんだれッスかこのちんちくりん…」 「ちっ、ちんちくり…!!ちんちくりんじゃない!!健斗!!」 先輩が顔を真っ赤にして言い返す すると若葉が突然ハッとして食ってかかってきた 「まさか猛さん…!!おれというものがありながらこんなちんちくりんとつるんでんスか!?」 「ちんちくりんじゃない~!!健斗!!けんと~!!」 「……………」 先輩がバタバタと地団太を踏んでいる かわいい…けどそんな場合じゃなくて… 若葉は何か勘違いしてるらしく紺庄先輩をキッと睨み付けてた って言うかそんな男女の拗れみたいな言い方しなくても… 「やめてくださいよ!!こんなひょろひょろなやつケンカなんかじゃ役に立たなさそうじゃないですか!!!」 「……若葉、落ちつけ…」 「嫌です!!おれにしてください!!」 「……若葉…」 紺庄先輩はまだ「健斗、健斗~!!」ってバタバタしてた …はぁ……もう頭痛くなってきた… 眉間を抑える もう周りからもじろじろ見られて目立ちまくってた 「…って言うかそんなチビじゃ猛さんの舎弟として釣りあわ…」 「舎弟じゃない~!!!!!」 「!!」 紺庄先輩が大きい声を出したせいで若葉がビクッとして紺庄先輩に目を向けた 先輩はぷるぷる震えて涙目になってる 「彼氏だもん!!」 「は?」 「おれ、猛の彼氏だもん!!!!」 紺庄先輩が若葉に向けてそう叫んだ 若葉は目をパチパチしてる 周りの人がざわざわしてるのも聞こえた 顔を片手で覆う あー…もう…恥ずかしい…

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