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猛の友達…?

あの日から若葉ちゃんは猛に会いに来なくなった 猛も優しいから心配して元気がなくなっちゃったし… 今日は猛早瀬くんたちとバンドの練習があるんだって だから一人で帰ってる 猛の元気ないとオレもヤダな… どんどん気持ちが下を向いてしまう むー…ヤダ!!ウジウジしたくない!!帰りに○らあげくん買って帰ろ!! 「いたいた、こいつじゃね?」 「おーこいつこいつ」 そんな風に一人で考え事しながら歩いてたら目の前から声がした 顔をあげると目の前に学ランを来た男の人が二人立ってた 誰だろ? 首をかしげる 二人とも派手な金髪をワックスで立ててズボンを腰まで下ろして学ランの下に派手な色のTシャツを着てる 不良だ…!!カッコいい!! 二人はこっちを見てニヤニヤして何か話してたけど気にならなかった すごーい!!ピアスもいっぱいあいてる!! そしたら二人がこっちに近付いてきた おれをじろじろと上から下まで舐めるように見ている 「ほら、茶髪で天パでちんちくりんのチビ、間違いねぇよ」 「女みたいにじゃらじゃらしたバッグも持ってるし…こいつだな」 その言葉にムッとした 「チビじゃないよ!!おれまだ成長途中なだけだもん!!」 「おーおー悪い悪い」 その人たちはヘラヘラしながら思いのほかあっさり謝って来た わかればいいんだ!! でもこの人たち、おれに何の用だろう? そしたらチャラチャラしてる不良の片割れが口を開いた 「ねぇねぇ君名前は?」 「健斗だよ、紺庄健斗」 「ふ~んじゃあ吉田ってやつは知ってるか?」 「猛?猛おれの彼氏だよ!!」 「ほらやっぱり」 その人がもう一人に言った この人たち猛のこと知ってるんだ!!! おれは猛の名前が出たことで完璧に警戒を解いてしまった 「ちょっとさ、オレらについてきてくんね?」 「…?、どっか行くの?」 「いいトコだよ、い・い・ト・コ」 「いいトコ?おれどっか行くならママに電話しないと…」 「ママぁ!?ッブ、っくく…こいつおもしれーな!!」 「大丈夫だよ、吉田も後で来るから」 「猛も来るの!?」 「あぁ、来るぜ?」 そこでおれは猛も来るならいいやって思っちゃったんだ… 「来るか?」 「行く!!」 こうしておれはその人たちに付いて行ってしまった

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