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普通の幸せ

「……腰と腹……痛い…」 もうお昼すぎに起きて今は風呂に入ってた 昨日は金曜日で明日休みだからって当然のごとく銀の家に呼ばれてその後……思い出したくもない… 「まなが自分でやったんやろ?結局ガンガン腰振って舌たらーんって垂らしてとろとろな顔でオレに「イっひゃう…まなイっひゃうよぉ…」って…」 「!?そ、そんな事言ってないだろ!!」 「でも気持ちよさそうやったやん?気持ち良さそーにしてさ?最後舌もまわらんくらいくたくたやったやん?」 「………で、も…お前が中に出…」 「それもオレ優しいから「出すで」って言うたのにまなそのまま腰振ってきゅーって締めて抵抗もしとらんかったよな?しかも最後の方中に出してーって言うとったやん?」 「………」 「途中でやめようとしたのにまな物足りない顔してさ?結局トぶまでやるんやもん、オレびっくりしたわぁ」 「………」 …………思い出したくない… 生半可に記憶が残ってるのがつらい そしてなんでこいつは平然と一緒に風呂に浸かってるんだ… 俺も止めなかったけど…… 「…はぁ…」 ため息が漏れた こんな調子な銀に対してもだし俺に対してもだった 銀の膝の間に収まって行為の後一緒に風呂に入るのが日課になりつつある 頭洗ってもらって、洗ってやって、一緒に風呂浸かって、髪乾かしてもらって、乾かしてやって… でもそうやって一日ダラダラ過ごしたりするのがちょっと幸せだなー……なんて…… チラッと銀を見上げると銀が首をかしげてふふんって笑った ……また髪縛ってるし… 「まーな?」 「………なんだよ…」 「好きやで」 「………」 銀が俺のうなじに顔を埋めて言う こうやって改めて言われると正直困る…… こいつはそれがわかってやってるんだろうけど… 気恥ずかしくてぶくぶくと顔を湯船につける ……あつい… 銀の腕が腹に回ってきて抱き寄せられる 「まなだーいすき…」 「………」 「まなは?」 銀はいっつもこうやって聞き返す それがちょっと恥ずかしくて苦手だった 「………す…す、き……?」 「ふふっ、なんで疑問形なん?まな首の根元まで真っ赤」 「……す、す、す…きだよ…」 「ははっ、言い直さなくてもええのに…わかっとるよ」 「…………」 銀がちゅっと頭にキスして俺の頭に顔をうずめた 普通に幸せでこの時はあんなことが起こると思ってもなかった……

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