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新しい一年
俺的に地獄のように腰が痛くて3日ぐらいしか家に帰れなかった春休みが終わって
また新しい学期が始まった
俺らは3年になってなんの偶然かまた3人一緒のクラスでしかも何の偶然かまた俺は銀の隣でで健斗の後ろだった、ちなみに志波もクラスが一緒だったりする……
猛も2年になって、猛のお姉さんが卒業して少し離れた大学の文学部に入り、その代わりに猛の妹が入学してきた
お姉さんや猛に似た整った容姿ではきはきした明るい子だった
………なんか紹介された時よだれ垂らしてたけど……
バンドの先輩たちもおのおのの大学に入学したらしい
そして…
「………なんでお前がいるんだ…」
「ウス!!おはようございます!!猛さん!!!」
「あ!!若葉ちゃんだ!!!」
「健斗さーん!!お久しぶりでーす!!!」
イエーイと健斗とハイタッチをかわしてる派手な金髪にカチューシャの男の子も入学してきた
多分あの子が若葉って名前の子なんだと思う
3月に健斗から泣きながら電話がかかってきてその日に猛の後輩も来たってあとから銀から聞いた
俺はちょっと、その…銀が不機嫌で猛の迎えに行きたがらなくてそしたらバイブ入れて待っててくれたら行くとか言われて…それで…
……思い出したら気持ちが暗くなった…
とにかくその時の子だと思う
小柄でなんかぺかぺかしてる…
猛のあの様子からすると猛もあの子がこの高校に入ることを知らなかったらしい
「猛さんがいるから頑張って勉強したッス!!オレ頑張ったッス!!」
「…………」
「すごいね~若葉ちゃん偉いね~」
「ウス!!」
………ほめてほめてって…尻尾が見える……
銀がわんこって言ってたのがわかった気がした…
ぼーっとそっちを見てたら今度は後ろからキャーッってつんざく悲鳴みたいな声がした
しかも複数…
「頬付クンとクラス一緒とかまりうれしー」
「あ、ねーせっかくだし今日カラオケ行こうよー」
「あ、いいねー、頬付クンもおいでよー」
「んー、暇やったらな~」
……あれは銀がその気が無い時に言うやつだった…
でもあいつがそういうの行ってるとこ見たことないし?
って言うかあいつ俺以外のだれかとって…なくないか?
そう思うとちょっと大事にされてる気がして気恥ずかしかった
「えー銀くんカラオケいこーよー俺も行きたいなー、Japanese KARAOKE」
「あ、ノアクン♥、ノアクンもくるぅ~?」
「うん、いくー」
「アホか、お前行くとか……なおさら行かんわ…」
「えーなんでなんでー、その後二人は夜の町へ……」
「死ね」
志波もいるみたいだった
銀はぼそっと言ったみたいで聞こえなかったけどなんて言ってるのか手に取るようにわかった
なんかすでに3年のクラス表見た時点でどっと疲れたけど実はちょっと安心もした…
正直銀が同じクラスじゃなかったら嫉妬してたと思う…
だから言わないけどよかった…
かぁっと思いだして顔が赤くなる
こうしてまた新しい1年が始まった
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