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銀、怯える

「まな、今日も寝る前電話してな?」 「わかってるって……」 放課後、また銀にそう念を押された 銀はここ2~3週間前から寝る前に必ず電話しろって言ってくる なんかあの日銀おかしかったし、結局『あの人』についても教えてもらえてないけど… でもそれで銀の気が済むならって思って毎晩電話してる 「でも…なんで毎日電話なんか…」 「うーん…まなの声聞いたら安心して寝れるから」 「なっ…」 顔が熱くなる まだ学校なのに…!! 「こんなとこで言うな!!」 「でもドキッとしたやろ?」 「してないっ!!」 銀がにやにやしながら俺が振り回した手をひょいって軽くかわす ……でも銀が元気になってくれてよかった… まだ考え事してる時間が多かったりたまにあの日みたく俺の事抱きしめて何も言わなくなったりしてたけど今みたいにしてるとちょっと銀のために頑張って良かった…かも…とか………思えなくもなかったり… …………… 顔…あつい…… 「まぁ今日も電話してな?まーなちゃん?」 「「ちゃん」って呼ぶな!!」 またはいはいって適当に流す銀の背中を殴りながら校舎から出ると何やら校門の前にすごい人だかりができてた 「なにあれ?」 「…?」 銀も首をかしげてる なんだろう? って言うか今気づいたけどここにいるのほとんど女子だ… 志波…? 「あ♥銀くんと学今帰り?一緒に帰ろ~何なら気持ちいことできるトコとかよっても…」 「うっさい」 「え~、銀くん辛辣~、じゃ、学俺と二人でいこ♥」 「………行かない…」 「え~なに?学もそう言うプレイ?」 「……うるさい…」 志波じゃ、ない? でもうちの学校に銀と志波以外でこんな女子が溜まるような人って… 「ぎーん」 「…………」 俺は前を歩く銀の影に隠れてたせいで見えなかったけど人垣の向こうから誰かが銀を呼んだ 「…銀?」 その時俺は初めて銀が怯えてる顔を見た

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