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兄弟
「んっ…ん、っあ…ぎ、ん…ぎん…」
「………」
高校に上がってもとくにオレは変わらなかった
適当に玩具を見つけて適当に遊んでまぁ飽きたら次の玩具に乗り換える
そんな生活繰り返していたらいつの間にか高校一年が終わっていた
兄貴がまだいることもあってあんまり家にも帰らなくなったけどもともと兄貴がフラフラしてた事もあってうちの親はあんまりそれにうるさくなかった
………何も感じない…
あの時からそれはそうだったけど最近余計それが強くなった気がする…
何度、誰と体を重ねても虚無感が強くなるばかりでそれ以外はなかった
「あっ…あんっ…!!」
「…ッ……」
「あ、あぁぁ…」
作業的に欲を吐き出す
まぁ何の感情も抱かなくても気持ちええもんは気持ちええんやから笑える
今日あったばかりで名前も知らない年上のその人の中からものを抜いて中に精液の溜まったゴムを取って縛ってゴミ箱に投げる
穴だけなら男の方が生でできるし良いんやけど声とか体の感じとかなぁ~やっぱ女の方が好きやわ
そんな事考えながらシャワーに向かう
丁寧にバスタブにお湯まで張られてた
…………
前はヤった後に静香と風呂に入るのが好きやった
静香は恥ずかしがって嫌がったけどそれでも一緒に入ってくれた
………
適当に汗を流して湯船にしずむ
湯船に浸かるのなんて久々やった
静香……
その後適当に風呂から上がってそのまま帰った
女になんか言ってあとあといろいろ付きまとわれるのもめんどくさいし…
家に帰るのも久々だった
「………」
「おーお?銀、帰ってきたらただいまぐらい言いなよ?」
「………」
「無視?お兄ちゃん悲しいなぁ…」
「………」
ひょこっと兄貴が自分の部屋から頭を出した
あれ以来兄貴とはかかわらないようにしてる
何故か兄貴はいまだに家に居座ってなんかバイトしたりしとるらしかった
よう知らんけど…
その兄貴の横を通り過ぎて隣の自分の部屋に向かう
「ねーぇ?その後どうなのさ?静香ちゃんと?」
「………は…?」
「だから静香ちゃんとうまく行ってるのかな~って」
「………」
兄貴はニコニコしてそんな事を聞いてきた
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