『今日銀くんは来てないみたーい、残念(´･д･｀)ﾔﾀﾞｧ でも学がなんか考えてるみたいだから何かあったのは確実カナ☆ミ』 このあいだ会ったあのハーフの男の子からメールが届いた オレがまってたものだ あの日あの子から何が目的か知らないけど「遊び」に誘われた時になんとなーく嫌な物を感じた きっと彼も感じてたであろう同族嫌悪の感情だ だから直観的にあの子と仲良くなるのはちょっとめんどくさいな～と思った でも賢そうな子だし手札にあったらあったで便利かなとも思った だからちょっと試してみた 『銀だよ…』 『……え…？』 『今までシた中で一番かわいかった子』 『………』 案の定その子はびっくりしたように動かなくなったけどもうその子が見えなくなるぐらい離れた後で「メアドだけでも…」って言って追いかけてきた 作り上げた余裕そうな表情も崩れて必死感満載だったけどでもまぁ利用ぐらいしてあげてもいいかな？って思った 「ふーん…銀今日は学校行ってないのかぁ～よくないなぁ～…」 「……金…？」 「いーやなんでもないよ♥」 「………」 オレの脇でごそごそと動いてオレを見上げてくる裸の女にキスする 昨日か一昨日ぐらいに飲み屋で見つけた女だったけど拾い物にしてはなかなかいい感じだった 学くんは受け入れられなかったのかな？ きっと銀は学くんに過去を話したんだろう 静香の事やオレの事なんかも… きっと学くんに内緒にしているのに疲れたんだ オレが来て学くんがオレに…銀の兄貴に興味を持つのは必然だしそしたら銀は言わざるを得なくなる… でもなかなか重い話だからね学くんがそもそも男だから銀がオレに抱かれたことがあるって話を聞いて女の子ほど衝撃を受けなくても全体的に暗い話だし家族のことが混ざってくるから軽く口を挟めないって気持ちになって自分の部外者感が強くなる… そしたら学くんは考える時間が必要になる、でも今の精神的に弱ってる銀にはそれが余計捨てられたように思えて追い打ちをかけることになるんだ… 銀はまた一人になっちゃうね♥ そうなっちゃえばもう簡単 あーあなんか結構あっさりだったなぁ～… 「金…なんか楽しそうね…」 「ふふっ、そう見える？」 「うん」 「まぁね～♪」 あとはもう一個だけ必要な駒を取るだけ 彼女にはもう一仕事してもらわないと…