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兄と彼氏と元カノと…

ブーッブーッ そんな音で目が覚めた ……今何時や… ブーッブーッ 「………」 スマホを開くと志波からメールが来とった 何でオレのメアド知ってん… 時間はもう4時半だった 相当ねてたらしい あれ以来まなとあってないどころか連絡も来んかった 学校に行くのもなんだか怠くてずっと寝てボーっとしてを繰り返す こっちから連絡して別れを切り出されるのも怖くて何もできないまま数日が過ぎていた 前健斗が同じような事言っとった時にイライラしとった自分がおかしかった 自分かてまなに嫌われるのが怖いって思っとるくせに… そう思いながら何となく志波から来たメールを開いた 『銀くんのお兄さんが来て学連れてっちゃったよ』 メールにはそれだけ書かれてた でもそれを見た瞬間飛び起きた さっきまでぼやーっとして寝なおそうかとか思ってた眠気も吹き飛んだ まなを一人にするんやなかった…!! そんな事にも気づかず家で寝てばっかいた自分を呪った まなに会うのが気まずいとかフラれて一人になりたくないからとかうじうじして… 別にそれはええ…オレの問題やし でもまなは守らんとあかんかった、まなは関係ない 兄貴はオレの大事な物を取り上げてオレが傷つくのを見て面白がっとるだけや 今までの内海や志波なんかと違ってまなの事はこれっぽっちも考えとらん まなにひどいことをするかもしれん…… もしまなに何かあったら…オレは… ……オレのせいや… オレが好きになったから… 唇を噛んだ いやや…いやや、いやや、いやや… また兄貴にとられる…負ける… そんなんよりもっと大事な… 傷ついてほしくなかった ばたばたと準備をして出かけようとした 兄貴がどこに行ったかなんて知らん でもまながオレのせいで傷つくのは嫌やった またあんなに泣いてぐしゃぐしゃになって怖がるまなは見たくない まな…!! まだ心の中の整理もつかずざわざわする… でも一心不乱でまなを助けに行こうとした なんでまな兄貴について行ったん… そんな急いた気持ちでドアを開けた 「……ぎん…」 動きが止った さっきまでのうるさかった心の中がピタッと静かになって頭が真っ白になった 誰かがオレの胸元にぴったり張り付いてオレを抱き締めている 「………しず…か…」 「………」 オレの胸に抱き着いていたのは静香やった

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