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『彼女』ちゃん

「ねっ?君も協力してくれるよね?『彼女』ちゃん?」 「…………」 5時間ほど前… 銀とも会うことができて銀の今の恋人とも話せて銀が私がいなくても充分幸せに暮らしてるってわかった 確かにちょっと悲しかったけど…銀が幸せそうなのは喜ばしいことだしまなちゃんも良い子だった… 今はまだ…銀の事が忘れられないけどそれもいつかきっと良い思い出に変えることができると思う… だからもうちょっとだけ銀とまなちゃんがいま生活してる場所を知っておきたいなってまだここにいた 未練はガッツリ浸ってそれから忘れるのが一番…!! と…勝手に思ってる(銀としか付き合ったことないけど…) とにかく銀とまなちゃんが暮らしてるとこはなかなかいいところだった なんか程よく都会で程よく田舎で…ゆっくりしてて居心地のいいところ… 今日もその辺を散歩して昨日見つけた可愛い喫茶店でランチでもしようかなって思ってホテルを出た… そしたら… 「彼女ちゃん?」 「!!」 あいつがいた 「………なんですか…私に…何か用ですか…?」 「んーまぁそうかな?」 へらっと3年前と変わらない顔でわらった でも私は知ってる… この笑顔が偽物なことも…その偽の笑顔に釣られるとどうなるかも… 「…何の用ですか…金さん…?」 「へぇ~もうお兄さんとは呼んでくれないんだ?」 「………何の用ですか?」 「ふふっ…彼女ちゃん銀とちゃんと会えたかなーって思って」 「………おかげさまで…」 「そう、会えたんだ~それはよかった!!」 胡散臭い… この人もここに来てたなんて… 私に銀がここにいると教えたのはこいつだった 思えばその時から怪しかった… じりっと身構える また銀やまなちゃんに何かするつもりなのかしら… それは許せなかった銀はもちろん単純にまなちゃんに傷ついてほしくないと思った 「でも、おかしいよね?なんで銀と一緒にいないのかな?」 「…………」 「ねぇ…『彼女』ちゃん」 「ッ…!!」 悔しかった 知ってるくせにわざとこんな風に言ってるんだ… 「………銀とは…ちゃんと話しができたので…」 「あーらら、それって寄りを戻せなかったってこと?」 「………」 「ねぇ『彼女』ちゃん?」 「……彼女ちゃんって呼ばないでください…」 でも本当の事だから何も言い返せなかった すっきりしたはずのいやーな気分が戻ってくる 考えたくないのにまなちゃんがいなかったらって思ってしまう… グッと唇を噛んでるとあいつは一気に私に近付いて私の腕を引いた 体がぐらっと傾く 「今…学くんがいなかったら…って思ったでしょ?」 トンッと胸に寄りかかるようになってしまうと耳に口を寄せてそんな事を言った その通り過ぎて何も言えない… 「それ、お手伝いしてあげたいなぁ…」 「………え…」 「……学くん…取ってあげようか?」 「………」 心の中の汚い物が余計大きくなった気がした でもそれと一緒に銀との楽しかった時が思い出される… 「ねっ?君も協力してくれるよね?『彼女』ちゃん?」 「…………」

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