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協力者?
静香には感謝しとる…
いろいろ無気力やったオレに活力を与えてくれた人やし本当にええ女やったと思う
やから好きやった…
静香と別れてそのままマンションを飛び出した多分時間帯的にまなは学校からかえっとる途中に兄貴に連れてかれたんやろう
……なんか…志波の時もこうやってまなの事さがしたな…
ちょっとだけ懐かしい
やけど兄貴の方が志波なんかの何倍もたちが悪い…
志波はまだまなの事好きやったからその分良かったけど兄貴は別にまなに何の感情も抱いとらん
まなは男やしもしかしたらひどいことをされるかもしれない
まなが痛い思いをしたり苦しい思いをしたりそんなのは嫌やった
走って電車に乗り込んでとりあえず学校の最寄駅まで向かう
まな…
まなは兄貴の本当の怖さを知らないんや…
人の弱みに付け込んで傷口に塩を塗りたくってぐちぐちと傷を広げてく…
そして最後に自分が広げた傷をあたかも別の人に付けられたかのような口調で同情して自分で癒してやろうとするんや…
まなは優しくて人の言ったことをそのまま信じるから騙されてしまうかもしれない
ましてやまなはいまオレの事を信じれてないし多少なりの不安がある…
兄貴はきっとこうなるのを待ってたんや…
考えれば考えるほど一人いじけて家に閉じこもってた自分が嫌になる
でももう決めとった
もしまながそうやって傷ついても今度は絶対まなにあたったりしない…
まながどんなに嫌がっても放さん
そう心に決めて学校に続く道を走った
もしかしたら学とすれ違うかもしれんと思って気を配って進む
でも結局学も兄貴も見当たらなくてもう学校に手前まで来とった
学校のすぐ手前の坂まで来てもう引き返そうかと思ったとき坂に人が立っとった
「……志波…」
「hello♥銀くん」
「………」
志波やった
「遅いよ銀くん、ノア、待っちゃった♥」
「まなどこやねん…」
「無視?」
オレがそう聞くと志波はぶーぶー文句を言いながらも自分のスマホを弄って何かをオレに見せた
「学ね、きっとここにいるよ」
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