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金VS学

「……お邪魔します…」 オレの部屋に来た学くんはがちがちに緊張して警戒していた でもそれを気づかれまいとしてる感じがちょっとかわいい 無駄な努力だけど 学くんは黒い天パな髪とクリッとした目でそれなり長身のかわいらしくもかっこよくもとれる感じの男の子だった 今はその顔で眉を寄せて困ったような顔をしてる きっと一生懸命どうしようか考えてるんだろう ちょっと静香ちゃんに似てるな~と思った 「ほら、学くん座りなよ?なんか飲む?このホテル備え付けの飲み物たくさんあるんだ~」 「ひっ…あ…お、おかまい、な、く……」 学くんはオレが背中に手をそえたり肩に手を置いたりするだけでびくびくした なんか猫っぽい?猫っ毛だし… 学くんはその後ももじもじしてなかなか部屋の入口から奥に来ようとしなかった 「そんなにびくびくしなくても、別に取って食ったりしないよ」 「別に、そんな…」 そう言って笑うとやっと学くんはちょっとムッとしたようにこっちにきた 多分学くんは負けず嫌いなタイプなんだ ホントはオレの事ちょっと怖いと思ってるけどオレにそれを知られたくなくて一生懸命強がって隠してるんだ か~わい~ 学くんは部屋の奥に来るとぐるっと部屋を見回してちょっと困ったような表情をした 部屋に一つだけある椅子にはオレが座ってる きっとどこに座ろうか迷ってるんだ しばらくしてオレをちらちらと確認して迷いながらもベットの隅っこにちょこんって感じで座った 落ち着かないみたいでソワソワしてる そろそろかな… 一旦唇を舐めてから口を開いた 「学くんはさ、銀と静香ちゃんのことどう思う?」

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