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勝ち?

「オレね、正直銀には学くんより静香ちゃんが似合うんじゃないかな~って思うんだ」 「………」 「いや?でもね、学くんも分かるよね?」 「………」 小さい子供をなだめるようにそう言った 学くんは俯いていやいやと首を振る うーん…顔が見たいな… 腕をどけようとしたけど学くんは必死に顔を隠してやっ…っと小さく声を漏らした かわいいなぁ…まぁ興味ないけど… そう言えば銀はこの子の事「まな」って呼んでたっけ?…… 良いコト思いついちゃった 一生懸命顔を覆って抵抗する学くんを押し倒して体を寄せる そのままちょっと顔を近づけて少し声のトーンを落とすように意識した 「なぁ?まーな?」 「!?」 学くんはビクッと一瞬体を震わせると腕の力がふにゃっと抜けた 手を万歳させるみたいに押さえると顔が見えた ははっ、泣いてる泣いてる ペロッと涙を舐めた ふぇ…っとまた顔をゆがませて泣きそうになってる さすが俺の弟…愛されてるね~ 「ね?銀はさ、静香ちゃんにあげようよ?お似合いだし、きっと銀もその方が喜ぶよ?」 「………」 「だからさ、オレのとこにおいで?銀のまねだってしてあげるよ?優しくしてあげる…ま・な♥」 我に返った学くんはふいっと顔を背けて一生懸命オレの話を聞かないようにしてた きっと銀と気まずくなっちゃってそれから銀ともあってなくて寂しいんだろうな~ 甘えさせてあげるのにー 頭を撫でて優しく名前を呼んであげると学くんはギュッと目をつぶってぷるぷるしながら一生懸命耐えてた もうすぐ…もうすぐ落ちる…あと一息…… きっと今頃銀のとこには静香ちゃんが行ってる 銀はきっと静香ちゃんと一緒にはならないけどでもそれいいんだ 必要なのは静香ちゃんと銀が学くんのいないところで二人で会ってたって言う事実… それをネタにこっちもヤっちゃったって言う既成事実があれば完璧 銀と静香ちゃん、えっちまで行かなくてもちゅーぐらいしててくれたらいいなぁ~ そんな事を考えながら学くんに声を掛けた 「っな、まーなっ?」 「………」 「今ね、銀の家に静香ちゃんが行ってるんだ」 「!?」 「やっぱりどうしても諦めきれないんだって」 「………」 学くんの目がまた揺らいだ 「まな、ごめんな?オレやっぱり静香と付き合うことにしてん?」 「!?」 「やっぱまな男やし、静香の方がかわええし?やから別れて?」 「……やっ…」 学くんは顔色が真っ白になっていた 目からぽろぽろ涙がこぼれる うーん…オレ俳優とかやった方がいいかな… そこまでやってから再度ニッコリ笑った アメとムチって大切 「ねっ?銀にこんなこと言われたらやだよね?」 「うぅ…」 もう目がうつろになってきた学くんに畳み掛けながらシャツの上から体に指を這わせる ビクッと体を震わせたけど学くんは抵抗しなかった

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