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銀がいてくれるから安心カナ♥
「別荘って…ホントにあるんだね……」
「そらあるやろうけど…」
昼間に志波から聞いたことを話しながら銀と帰った
別荘って映画の中だけだと思ってた…
実はちょっとわくわくしてたりしなくもない…
銀は初めは志波の家(別荘)に行くのは嫌がったけどでもよほど金さんが嫌なのかめちゃめちゃ真剣に考えてた
「健斗は行きたがってたけど猛は悩んでたね」
「オレらの話きいとるからやろ、オレかてまな行かせたくないけどそろそろホンマヤバい…」
「………動機が不純なんだよ…お前は…」
「な~まな~また温泉当てるから温泉にしよや~…」
「まず当てるからっておかしいし…もう温泉はいやだ…」
「まなぁ~」
俺はいいんじゃないかなって思ってる
正直単純に行きたいって気持ちもある、でもそれと同時に志波に対してちょっと不安もまだある…
でも…
「…銀がいたら大丈夫かなって……」
「………」
口からポロッと思ってた事が出てしまってハッとした
「へぇ~それは…責任重大やなぁ…」
「わ、わす、れろよ…」
「まな顔真っ赤」
「うるさい!!」
銀の肩を軽く殴ると銀がいててなんてちっともそう思ってなさそうに笑った
「…じゃあ、いこか?まなちょっと別荘とか行ってみたいんやろ?海ある言うとったし?」
「………………別に……行きたいわけじゃ……」
「嘘やん」
銀がははっと笑った
なんだか全部お見通しって感じで言われて腹立つ…
「……またどっか誘拐されても知らない…」
「ははっ、それまなやろ、でもまた助けたるし?」
「…………知らない……」
「さっき「銀がいてくれるから安心カナ♥」って言うとったやんか~」
「そっ、そんな事言ってない!!」
「ふふっ、はいはい」
「言ってないぞ!!おい!!聞けよ!!」
「んー水着買いにいかなな~まなのも買ったろか?」
「いらない!!」
「遠慮せんでもふりふりですけすけのえっろい…」
「いらない!!」
そんなバカみたいなこと言ってたけど夏休みがちょっと楽しみになった
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