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部屋割り
「「海だー!!」」
志波の別荘のリビングには大きな窓がついててそこからは白い砂浜と青い海が見えた
ホンマに日本か…
そう思うレベルやったけどこれも志波の持ち物らしい
人の家は人の家やと思っとるし、金持っとる奴は際限なく持っとるもんやからそんなに大きい家やなんや見ても驚かんけど…趣味わる…
床に寝そべるトムと○ェリーに出てくるような虎の絨毯を足でめくりながらそう思った
掃除たいへんそうやし…
「……う、海だ…」
「…プライベートビーチっていくらなんでしょうね……」
「金の話しすんなよ!!」
でもまなは楽しいらしく目がきらきらしとった
……オレもなろかな…パリコレモデル…
「じゃあ…荷物置いたら海行こっか」
「いいのっ!?」
「もちろん」
まなは目を輝かせてわくわくしとった
まなが楽しんでるのはええけど
志波に向けて純粋そうな笑顔を向けててちょっとイラッとした
まぁ志波の家やからしゃあないんやけど…
「銀!!部屋、部屋早く行こう!!」
「……せやな…」
まなは部屋に行くのすら楽しみらしくいつもよりはしゃいだ様子でオレの手を引っ張った
「それで…なんだけどさ…」
子供みたいに目を輝かせるまなの横で志波が口を開いた
「部屋割さ、どうしよっか」
「は…?」
まなの笑顔でちょっと機嫌よくなりかけてたのに志波がそんな事を言った
「オレ銀くんと学と一緒の部屋が良いな♥」
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