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201号室【銀、学】
「………」
「へぇ~ええ部屋やん」
「………」
「まな、なんでそんな隅っこにおるん?こっち来や」
俺らの部屋は確かにいい部屋だった…
広いし、きれいだし、ベットも大きいしバルコニーやお風呂までついてる…
銀はぐるぐる部屋の中を見て回ってた…
なんか大量にカメラとか盗聴器が仕掛けられてて銀がそれを回収してたようなのは見なかったことにする…
「まな~?なんでそんなちっこくなっとるん?こっち来やって」
「いやだ…」
「なんで?」
「だって…」
明らかにおかしかった…
ベットは大きいけど一つしかないし、天蓋がついて無駄に花弁が散ってるし、やたら甘い匂いのろうそくとかあるし、サイドテーブルにはなんか…こ…こんどーむ…みたいなのがあるし…お、お風呂…ガラス張りだし…なんか銀のおもちゃ箱に入ってたようなのもいっぱいあるし…なんか…
「ラ…ラブホじゃんか!!」
前内海先輩に連れて行ってもらったり銀と行ったラブホテルとそっくりだった
「ええやん、ラブホでこんなきれいやとものごっつ高いで」
「そう言う話じゃない!!」
自分でも顔が真っ赤なのがわかったしもっと普通に気づかないふりしたらいいってわかってたけどできない…
やっぱりおかしい…
かーっと熱くなる頬をおさえて部屋の隅で壁に頭をくっつけてたら肩の上から腕が回って来てグイッと後ろ向きに引っ張られた
「まーな、そんなに顔赤くしてどーしたん?」
「ど、どうもしないって!!離せよ!!」
「オレの事、そんなに意識してくれたんや…うーれし…」
「ちっ、違う!!」
そうは言ったけど顔は赤くなるばっかりで説得力のかけらもない
「ふふっ、まなもホントはえっちなことしたかったんや?」
「違うって言ってるだろ!!」
「うそつきー…」
「んっ…!!」
すると銀の腕が動いて股の間から手を伸ばして尻を揉まれた
きゅうっと俺の物は銀の腕で圧迫されて尻はもみもみと揉みしだかれる
「ほら、まなのぴくぴくしとるやん?やっぱりまなも欲求不満やん?」
「ち、がぁぅ…」
「ははっ、もう声出とらんよ…」
そう言って銀にヒョイッと抱き上げられてベットの上におろされた
銀が覆いかぶさってきて首を甘く噛んでくる
「…っはぁ…どれぐらいやろ…一か月ぶりとかやない…?」
「ぅ…くび…やめろ…」
「まなオレとしとらん間に何回ヌいた?」
「そ…んなこと…し、ない…」
銀の手がスルッと俺のTシャツの裾から入り込もうとしてきた
もう力はいんない…
くたっと体の力を抜いて銀に体を預けようとした…
「ぎんー!!まなぶー!!海行くよー!!」
「!?」
「………」
「頬付のアーニキー!!学さーん!!海ッスー!!」
どんどんとドアをたたく音と一緒に健斗と辻くんの声が聞こえてくる
そ…そうだった…うみ…
「チッ…」
「!?」
「……しゃあないな…まな、続き夜な」
「………」
し、舌うちした…
銀はちゅっと俺の頭にキスしてから体をどけた
た…助かった…
銀にキスされた頭を押さえながらそう思った
べつに…ちょっと残念だったとか思ってない…
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