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おそろっち

さぁっと気持ちのいい潮風が頬を撫でて言った 暑いけど、涼しくて…気持ちいい… 「うみー!!」 「海ッス!!猛さん海ッス!!」 「はいはい…準備体操してから入れよ…」 「大きいねぇ!!」 「でっかいッスー!!」 わーっと白い砂浜を水着を着た健斗と辻くんが走っていく 確かに気持ちよさそうだった 「はぁ…」 「猛…荷物持とうか…?それ3人分重いだろ?」 「いや、大丈夫ッス…」 猛は特に荷物の多い二人の荷物を持たされて余計暑そうだった 「けんとー荷物ぐらい自分で持てよー」 「わーい!!」 「いえーい!!」 聞いてるのか聞いてないのかよくわかんない返事で健斗と辻くんがUターンして戻って来た でもちゃんと二人とも猛から荷物を貰っている あれ…?この二人… 「健斗、お前水着…」 「あ!!そうなの!!若葉ちゃんとおそろっちなの!!」 「おそろっちッス!!」 でんっと自慢げに腰に手を当てる健斗と辻くん おそろっち…って… 二人とも色違いだけど同じデザインの水着を着てた 健斗はオレンジに黄色の星柄で裾についてる大きい星に黒で英字が書かれてる 辻くんは青に赤の星柄で文字は白だった は…派手… チラッと自分の水着姿を見下ろしてみる… へ…変じゃ…ない…よな…? 一見俺は普通の紺の海パンにパーカーって言う装いで何一つ変なところはなかったけど俺自身気が気じゃなかった きゅんっといつもよりきつく締めつけられてるような感覚に思わず身じろぐ… あいつのせいだ… くあ…っとあくびをしながらフラフラとこっちに歩いてくるオープンスケベエロ大魔神を睨み付けさっき部屋で会った出来事を思い出した ………急にこんなの着ろだなんて… また少し身じろぐだけで締めつけられて擦れる感覚に体が震える あいつ絶対許さない… 「いいでしょー!!パーカーもおそろっちなの!!」 「おそろっちッスー!!」 一人でギリッと歯を鳴らして銀を睨みつけてたら嬉しそうな健斗と辻くんの声にハッとする 二人は手を広げて猛にそろいのラッシュガードを見せびらかしてる最中だった 健斗は薄い黄緑、辻くんは白のラッシュガードだ 仲良いな…ホント… ちなみに健斗はそれに花のついた麦わら帽子とどっかのセレブがつけてるようなトンボサングラスにこいつが小学校からずっと使ってるアヒルの浮き輪を腰に巻いて足はこれも小学校のころから履いてるペンギンのサンダルだった なんか…うるさい… 「若葉ちゃんが選んだんだよねー?」 「そうッス!!」 またドヤ顔で仁王立ちする辻くんはあの水着とパーカーに、いつもカチューシャで留めてる髪をサングラスで留めて、中学生がしてるようなシルバーのネックレスに足にミサンガを巻いてアメリカの国旗柄のサンダルだった、手には大きなシャチの浮き具を持ってる こっちも負けずうるさい… とにかく俺は『コレ』がばれないようにしないと… おそろっちおそろっちって楽しそうに手をつないでくるくる回る二人に合わせて俺は適当に相槌を打ってたけど猛はなんだか複雑そうな表情をしてた 「オレ、一回も紺庄先輩とお揃いとかしたことないんスよね…」 「………」 なんだか猛に16歳とは思えない哀愁が漂ってたように見えた…

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