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猛と健斗とノアと若葉
その頃…
「ねー?そろそろ戻るー?家政婦さんがdinnerの準備出来たってー」
「でぃなー!!」
「でぃなーッス!!」
「か…家政婦…」
空はだんだん赤くなり始めてもう紫色まで混じってた
皆パラソルを畳んだり帰り支度を始める
いてて…うっかり寝て日焼けしてしまった…パラソル開いてたつもりだったんだけどな…
ちりちりと痛む背中を撫でながら周りを見渡す
「あれ?そう言えば頬付先輩と学さんは…?」
「あ!!晩御飯までには帰るって言ってた!!………けど…」
「いないッスー!!迷子ッス!!」
「迷子!?」
若葉と紺庄先輩が不安そうな顔をする
…………あの人たちまたか……
「誘拐かも…」
「誘拐ッス!?」
学さんは別としてあんなみょうちきりんな色の頭のデカいだけの男を誘拐して何が楽しいんだ…
二人が何をしてるかなんて大体予想はできた
「志波くーん!!学と銀が誘拐されたー!!」
「みのみのきんが要求されるッスー!!」
「身代金な…」
「猛貧乏だから払えないよ!!」
「びっ!?…貧乏とか言わないでくださいよ!!」
「えーっ!!俺も一緒に誘拐されたかったー!!」
「何言ってんスか先輩!!」
一気に周りがうるさくなる
……はぁ…
結構寝たはずなのに疲れた…
学さん…いっつも若葉以外とプラス頬付先輩を相手にしてるんだな…
そう思うと学さんがめちゃめちゃすごい人に思えた…
「…ほら…頬付先輩と学さんもきっともうすぐ帰ってきますから…行きますよ」
「えー俺も誘拐されたーい」
「あ!!じゃあおれ誘拐したい!!」
「じゃあおれはみのみのきんを…」
「身代金だっつの…」
もうなんか話の趣旨がずれまくって良くわかんなくなってきた…
早く帰ってきてください学さん…
………まぁ戻って来たところで動けるかはわからないけど…
「だってさ…もしかしたら誘拐された先…恋人の目の前で知らないオッサンに輪か…」
「先輩うるさいです、ほんとに」
「あぁ~ん♡俺も一緒に回されるまたは回したかった~!!」
「うるさいです!!」
はぁ…っと再度ため息が漏れた
ホント早く帰ってきてください…
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