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いかした背中
「い…いたかった…?」
「……?…??」
背中に乗ったままの紺庄先輩がおろおろする
自分でも何が起きたかわかんなかった
あ…でもなんか…マッサージが痛かったとかそんな感じじゃなかったような…
自分でもそっと背中に手を持って言って服の上から摩ってみる
やっぱりびりっと痛みが走った
な…なんだ…?
どこかで背中を擦ったのかぴりぴりと背中が痛む
皮膚…?
「先輩…ちょっと背中見てもらってもいいスか?」
「いい、けど…痛いの…?」
「…別にマッサージのせいじゃないですよ?」
「………ごめんね…」
「だから違いますよ」
「………」
またしゅんとなる先輩の頭をくしゃくしゃする
先輩はまだ暗い顔のままだったけど
オレの着てたTシャツの裾を握った
………でもおかしい…今日海でも寝てたはずだけど…虫にでも刺されたかな…
そう思いながら再度うつ伏せになって先輩の返事を待った
「……ブッ!!」
「先輩…?」
「……クク…ふふふ…」
「ど…どうしたんスか先輩…」
「プッ…ククク…あはははははははは!!!!!」
「!?」
突然オレの背中を見ていた先輩が吹きだしてそのままオレの背から転げ落ちるようにベットに笑い転げていた
慌ててベットから降りて洗面所に鏡の前にTシャツをはぐって立った
「はぁ!?」
「ぶ…くく…」
送れてよたよたした先輩が来た
先輩はまた鏡に映ったオレの背中を見て笑う
オレの背中には大小いろんな星柄のファンキーな『日焼け』ができていた
「なんすか!!これ!!」
「くくっ…今日…若葉ちゃんと…」
「先輩なんスか!?」
その後先輩が笑いながらとぎれとぎれに話した話しを聞くと
若葉がまたマンガから変な知恵を得たらしく寝ていたオレの背中に先輩と一緒にヒトデを並べて遊んだらしい…
ご丁寧にパラソルまで片づけたらしく背中にはくっきりと白と黒のコントラストができていた…
どおりでひかりとひかると理沙にべったりくっつかれて寝る夢を見るはずだ…
「ククッ…猛の背中…星柄…あははははははは!!!」
「笑わないでください!!怒ってるんですからね!!!」
「でもパラソルもとっちゃおうって言ったのは若葉ちゃんで…」
「若葉ーッ!!!」
その後すぐに若葉が隣の部屋から飛んできて先輩と並んで説教を受けたのは言うまでもない
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