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めんどくさい子

「やめろよ!!触んなよ!!」 「えー…だってまなが海は行かんとか言うから暇なんやもん」 「そもそもそれはお前のせいだろ!!」 「しらーん」 「お前それズルいぞ!!」 「しらんもーん」 「おい!!」 ほぅ… 気持ちのいい潮風を受けながらベランダに座って優雅に学と銀くんを眺める… すごくいい気分♪ 昨日は砂浜にいたんだけどもともと日に弱い体質だからひりひりしちゃって今日はベランダから観察してる あん♥でも日焼けでひりひりしてるトコ学や銀くんにぺろぺろしてもらえたら最高に気持ちいいんだろうな… ふふー、お昼はばっちり近くで銀くんにあーん♥ってされる学が見れたからごきげんなんだ~ むーって膨れながらもお肉もぐもぐしてて可愛かった♥ ふ~っと息を吐いてお気に入りの椅子に腰かけながらトロピカルジュースをすする これ猛がなんかすごくうきうきして作ってくれたんだけどいろんなフルーツ入ってて甘くてすごくおいしー… もう本当にいい気分だった… のに… 「……それ…おいしそうッスね……」 「…………」 「……なにしてるんスか…?」 「…………」 ベランダの隅っこからじとーっとした視線をこっちに向けるやつが一人いた また例のあの若葉ちゃんだ… めんどくさ… 「なに?俺いま君さえいなければすごいいい気分なの、あっちいってくんない?」 「……それおいしそうッスね…」 「いや、聞けよ」 うじうじと若葉ちゃんがよってきて俺の座る椅子の隣に体育座りをする ホントなんなのコイツ… 「もう、めんどくさいなぁ、これあげるからあっち行ってよ」 「………」 若葉ちゃんの前に猛の作ってくれたトロピカルジュースを差し出す 正直どっか行ってくれるなら何でもよかった 若葉ちゃんは膨れながらも飲みたかったのかそのストローを咥えてジュースをすすってる でも何が不満なのかまだ動こうとしなかった 「ねぇ、あっち行ってって…」 「先輩…ぼっちなんすか?」 「はぁ!?」 「おれもぼっちッス…」 「……一緒にしないでくれる…?」 ぐじゅっと鼻をすすって若葉ちゃんは今にも泣きそうだった もう…やめてよほんと… 「また猛さんに捨てられたッスー!!」 「うわ!!やめてよ鼻水つく!!」 「ずでられだッズー!!」 「もう!!わかったよ!!話聞いてあげるから離れてよ汚いなぁ!!」 若葉ちゃんが鼻水と涙でどろどろな顔のままうわーっと俺の胴に腕をまわして泣くついてくる あぁ…もうほんとめんどくさい子を連れてきてしまった…

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