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教えてください

「教えてください~!!お~し~え~て~く~だ~さ~い~!!」 「もううるさいなぁ!!」 「だって先輩教えてくれるって言ったじゃないですか…」 「もう、ベットのらないでって言ってるでしょ?」 「先輩が教えてくれたらおります」 はぁ…っとため息が漏れる 今日は部屋に来ないでって健斗と猛に言われたからか体力が有り余ってるみたいでさっきからうるさくつきまとってくる なんかしてしてって言われると萎える… 別にしてして言われてるわけではないんだけど… それでもまだ食い下がる若葉ちゃん… もう…しつこい!! 今度学に何か可愛い服でもプレゼントしようかと思って眺めてたカタログをわざと乱暴に閉じて若葉ちゃんに向き直った 「じゃあ…とりあえずシャワー浴びてきてくれる?」 「?しないとダメなんスか?」 「言う事聞かないなら教えない」 「!!はいるッス!!」 そう言ってバタバタとバッグから荷物を取り出して風呂場に入って行った よし…これでしばらくは平穏に過ごせる… そう思って再度カタログを開いて寝そべった でもそこから5分もしないうちに… 「上がったッス!!」 「!?」 ほかほかと湯気をまといながら好奇心いっぱいの顔で若葉ちゃんが出てきた ……前髪降りてると余計幼く見えるな……… はぁっとわざと大きくため息をついてそんな事を思った 若葉ちゃんがよじよじとベットに登ってくる 「先輩!!教えるッス!!」 「……オレがお風呂入ったらね…」 「えー!!!」 若葉ちゃんはまたブーっと膨れてオレに付きまとってきた その時は風呂に逃げたけどそれは風呂から出ても変わらなくて 正直若干うざったかった… 「せんぱーい…約束したじゃないッスかぁ~…」 「うーん…」 「せんぱーい…」 ベットで寝そべる俺のバスローブの裾を若葉ちゃんが引っ張る うるさいなぁ… 「先輩寝ちゃったんスか?先輩?」 「…………」 「ダメッス!!起きるッス!!おれに教える約束ッス!!」 若葉ちゃんがゆさゆさと俺を揺さぶる イライラする…… 「先輩?せんぱーい?」 「………」 「ねぇ、先輩?先輩?…」 「…………」 「せーんーぱーいー!!」 「ッ!!」 「うわ!!」 とうとう我慢の限界が来て俺のベットの上に座ってた若葉ちゃんをそのまま押し倒した 若葉ちゃんはきょとんっとした顔でこっちを見上げてる 俺ほんとガキの趣味は無いんだけど… はぁっと溜息が出た 「そんなに知りたいんなら教えてあげるよ…」 「ほんとッスか!?」 「後でやめてって言ってもやめてあげないからね…」 「望むところッス!!」 若葉ちゃんは目をキラキラさせて期待のまなざしで俺を見つめている まぁ……この顔がぐしゃぐしゃにゆがんで泣き叫ぶのを見るのは悪くないかな…

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