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なんで置いてくんだよ…

「……………」 …………… 「……………」 …………… 「……はぁ…」 一人きりの沈黙に耐えられなくなってため息がこぼれた 開かれた窓から潮風と日光が入ってきて気持ちいい… 気持ちいい…けど… 「…ああ…あぁぁ…」 気分的には最悪だった だ…だって…あんな……あんな、こと… 思い出してまたかぁっと顔が熱くなった あ…あんな…昨日の夜もした(不本意)のに…自分からねだって(不本意)…腰…振って…あ、んな……ッ!! …………………………… べ、別に俺は悪くない…っていうかアイツが全面的に悪い!! 恥ずかしさを紛らわせるためにズキズキ痛む腰と尻を庇いながらバスッとふかふかしたベットに顔を押し付ける 自分でも顔が真っ赤だとわかるぐらい頬が火照って暑かった 結局まだ足腰立たないし… ズクンと鈍く痛む腰を摩りながら唇を尖らせる 当の本人である銀は『朝飯行ってくるわ~まなにもお水貰って来たるな~?』なんて言って無駄にいい笑顔で出て行った だから俺は一人ベットの上に取り残されている… くっそ…腹立つ!! ぼすぼすと弱い力ではあったけど今朝銀が使ってた枕を殴った 散々満足するまでシたくせに!!……… …………… 銀の枕からふんわりと良く知った落ち着く匂いが流れてくる なんだか胸の奥のところがキュンってなった …………… 「……くそぉ…」 なんだかたまらなくなってギュッとその枕を抱き寄せて顔を埋めた ……こんなことしてるとこ銀に見られたらまたつけ上がられる… そう思ったけどなんだか胸がきゅーっとして離したくなかった ……銀のせいだ… 「なんで置いてくんだよ…ばかぁ…」 まだ銀が返ってきてないものと思いこんでそんな独り言をつぶやいた そして案の定そんな事を言った事を後悔することになる…

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