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『好き』と『す……………き……』

「…お取込み中のとこ悪いんやけど…」 「ッ!!」 「オレがおらんとずいぶんかわええやん…まーな?」 「……ぎ…ぎん…」 バッと枕から顔を上げるとドアのとこにニヤニヤして立ってる銀がいた な…なんで… 「なんでって?朝ごはん食ってまなが寂しがっとるかな~って急いで戻ってきてあげたんやけど…」 「さ…さみしがってなんか…」 「なかったん?」 「……な…ない…」 「…ふーん、そう?」 銀がにやにや笑いを崩さないままベットの縁に座る 背中の筋がゾクゾクするような感じだった 「『なんで置いてくんだよ…ばかぁ…』って…言うとったのに?」 「そ、それは…」 「今朝も起きたらまなが腰くいくいしながらおねだりしてくるし、てっきりまなはオレの事だーいすきなんやと思うとった…」 「……そんなことな…」 「オレは、好きやで?」 「……え?…あ…ぅ、ぁ…」 一瞬頭が真っ白になったけどすぐ目の前で俺の額に額を付けにんまり笑う銀の顔が見えて顔が熱くなった 銀が意味ありげに俺の指に自分の指を絡めてくる 「オレは、好き、まなのこと大好き」 「…ぅ……ズルい…って…」 「ふふっ、ありがとう?」 「褒めて…ない…」 「知っとるー」 「………」 「…ほら、まなは?」 「………おれ…も……す……す、す、す……………き……」 「ふふっ…」 銀がちゅっとオレの額にキスをした ……口じゃないんだ… 自分の思ったことに恥ずかしくなりながらも銀に物欲しそうな目線を向けてしまう… 銀はそれをわかってたように答えた 「ふふっ、冗談やって…ほら…」 「………」 銀が俺の唇にも浅く触れるだけのキスをしてくれる なんだか嬉しいけどそれが銀にもばれそうで照れくさい… いたたまれなくなってプイッと顔を背けると銀はふふっと笑った 銀が俺の手を握ったまま俺の手を引いてベットに倒れ込んだ 銀と視線が交わる 「……旅行…なかなか楽しかったなぁ?」 「………まぁまぁ……」 「ふふっ、そう?」 素っ気ない返事だったのに銀は嬉しそうだった 心の中見見透かされてるみたいで腹立つ… でも………楽しかったな… 銀が俺の髪を梳くように撫でる 目を細めて微笑を浮かべる銀は綺麗だった

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