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お泊まり。④

「ンッ…ハァ…ぁッ……」 チュッ…チュッ…と身体にキスを落とす度に漏れる声がとても色っぽい。 「んっ……ぁ…明日……」 「……好きだ…彼方……」 「ひッ、あッ!!オ、レも…!おれも…明日香!!!」 「すー…すー……」 俺の隣で心地良さそうに寝息をたてる彼方。 真面目な性格には不釣り合いな金髪が、彼方のむき出しの白い肌をより引き立てている。 はぁ…眠っていればこんなに可愛いのに… 俺はスヤスヤと気持ち良さそうな彼方の頬を一撫でしてから、下だけ服を着て寝室をあとにした。 (エロがみれると思ったか?残念、それは大人の都合により割愛だ。) フゥー… 「うめぇ…」 換気扇の下で本日何本目かの煙草をふかす。 それにしても、なんだ… あいつ、めっちゃエロかった…… それはもう淫れに淫れて、それこそ彼方の色気に殺されるんじゃないかってくらいで。 酒のおかげか、ツンデレもいつもの5、いや6割増しくらいはデレていた。 普段もあれだけあまえてくれれば… …………無理だな。別にいいけど。 俺もアイツも素直じゃないから、喧嘩なんてしょっちゅうするし、仕事のせいで暫く会えない日が続くことだって少なくはない。 だからたまには、酒の力を借りても  まぁいいか。なんて思ったりもして。

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