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第20話
仕事のついでに八神のことを調べるか、調べないか。を親父の部屋に行った帰りの廊下でずっと悩んでいた。
家に帰りたくない訳、あいつが不良校のリーダーをしてるのは知ってるが、そこで何をしてるのか。
例えば敵対してる高校があってそことの抗争に巻き込まれるのは嫌だからそれくらいは調べといた方がいいのかもしれない。
けれど、何故か罪悪感を感じて「さあ調べよう。」という気にはならない。
「…めんどくせぇ」
考えることは好きではないから余計怠いと思ってやる気が起きない。…と、いうか。
さっきは命に悪いことをした。謝らないといけない。幹部室に向かってドアを開ける、そこには同じ浅羽組の幹部の赤石と八田、それに中尾もいてソファーで眠ってる命もいた。
前々から思ってはいたが、仕事中に堂々とソファーで寝てるのは如何したものか。
「起きろ」
そう言うとゆっくり目を開ける命。「お前はここに寝に来てるのか」と思っていることを言うと無視をして自分の席に座りに行く。
「命、聞いてんのか」
「うるせえなぁ!人の話を聞かない奴の話なんて聞く気ねえよ!」
そう吠えられてそれはそうだよな。と1人コクっと頷いた。
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