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第21話
「……さっきは悪かった」
命にだけ聞こえる声の大きさでそう言う。すると命は目を見開いて何故かとても驚いているようだった。
「え、おう」
「…話しがある」
ここじゃあ話しにくいな…と思ってると命から幹部室を出してくれて廊下を少し行ったところで立ち止まった。
「話って?」
そこで早速話をふってきた命に正直に話すことに。
「セックスしろって、言われて」
「…は?誰に?」
「八神に」
ってか、八神以外ねえだろ、と苦笑を零した。
「八神…って高校生だよな?そいつがお前に抱かれたい…ってことか?」
「らしい」
それから夜眠ろうとしてベッドに入ると八神が、俺の上に素早く乗ってきて服を脱ぎ出したして、なかなか眠れない。ということを命に話す。
「……お前八神にそこまで好かれるようなことしたのか?」
「わかんねえ。」
「わかんねえことないだろ、例えば…八神が喜ぶ何かをしてやったりとかさぁ、」
喜ぶもの…?
そんなもの、
「あいつの喜ぶものなんて知らない」
やっぱり八神のことは調べたほうがいいのだろうか。
「…とりあえずちゃんと八神と話した方がいいんじゃねえの?」
「ああ」
「もしそれでも八神がしつこくしてくるなら、その時は俺から話すよ」
「…悪い」
眠れていないからか少し頭痛がしていた。眉を寄せていると組の中に仮眠できる部屋があり、そこにいってこいと言われ、その言葉を素直に聞いてそこに向かった。
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