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第43話
「て、ことで手組むことになりました〜」
「待って!?待って琴くん!!突然すぎてついていけないよ!?」
「質問は受け付けます〜。手あげて言うてなー」
坂城に来てハルと同じ、皆を体育館に集めてあったことを話すと理解はしてるけれど、どうしてそうなったかがわからんらしくて全員が一斉に手を挙げた。
「あれ、これえらい時間かかるやつやない?面倒くさいから3人だけにして」
「待って!琴くん!とりあえずどうしてそうなったかだけ教えて!」
「どうなったって…会って話し合いして…」
「会ったっていつ!!」
「さっき」
「さっき!?」
俺といつも校内での行動を一緒にしてる隼人 が「俺聞いてない!」って怒り出した。
「事後報告になります」
「知ってるよ!!」
「そんな怒んなよ、こっちに損はないやろ。ハルのとこと戦ったからってお互いに怪我人が出てしんどい思いするだけやって」
「…そうだけど」
シュン、とする隼人に「ごめんな」って謝るとくくって笑い出す。
「ま、琴くんがこうなのはいつもの事だしね…」
「そうそう」
「今更驚きはしないけど…」
口々に話し出した皆はうんうん頷いてわかりましたってニコニコ笑ってくれる。うん、ええ仲間持ったわほんま。
「じゃあ、解散。俺はこのまま家に帰ります」
「は?いろよ!」
「か・え・ら・せ・てっ…はっ!?え、嘘!!嘘やから!!おるから!!」
帰らせてって体育館を出ようとしたら全員が俺を睨んで捕獲体勢に入ったから、危機感覚えてすぐに「ちゃんとおります」って敬礼した。
「じゃあ琴音さんは俺らが見張ってますから!」
「おう、頼むぞー」
「ちょっと待って!俺は帰ったあかんのに隼人は帰るん!?」
「琴くんよりサボってないからね」
じゃーなーって手を振って帰っていった隼人に「嘘やろ…」って肩を落としながら、顔も体格も厳つい1年の肩に担がれて校舎に連れ戻された。
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