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第55話

あれから数日経った日の夜。 疲れてたみたいでぐーすか寝てる八神。俺も隣に寝転んで眠ってると八神の唸る声が聞こえて目を覚ました。 「ぅ…やめ…」 「おい、八神」 「ぃゃ…いや、や…」 「起きろ」 肩を叩いて起きるように言っても起きなくて、肩を持ち揺らしてみる。 「おい、起きろ」 「っ、……あ、やま、と…」 「大丈夫か」 「…やまと、大和っ」 抱きつかれてそのまま泣き出した八神。怖い夢を見てたのか普段は見せない怯えた表情。何がそんなに怖いのかわからないけれど、抱きしめて大丈夫だと背中を撫でた。 「寝れるか?」 八神が落ち着いてきた頃、そう聞くと首を横に振って「寝たくない」と小さく呟いた。寝れないなら、このまま一人では放っていられないなと俺も一緒に起きることにした。 リビングに行ってソファーに座る。 八神の肩を抱いて俺の方に寄せた。 「ええで、俺一人でおれるから」 「…俺が勝手にこうしてるんだ、気にするな」 そう言うと「うん」と頷いて俺の肩に額をグリグリと押しつけてきた。 「……好き、大好き」 「ああ。」 「ずっと、一緒におりたい…」 「…ずっと一緒だ」 強く抱きしめると縋るように俺の服を掴んで震えている。 「大丈夫だ」 そう言うとゆっくり顔を上げて俺を見て八神の手が俺の唇に触れた。 「キス、して…」 「ん」 触れるだけのキスをしてやると「足りひん」って八神から噛みつくようなキスをしてきて。 「ん、っ」 「はぁ、ふ…っぅ」 キスをして離れて、深く息を吐いた八神はそのまま俺の膝の上に向かい合わせに座ってくる。 「このまま、おる」 それで安心できるならいいと八神の腰に腕を回してふっと力を抜いた。

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