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第60話

あれから数日経った今日。 夜に命から明日、家に行くと連絡が来た。 「八神、明日命来るぞ」 「みこと…?」 「俺の、仕事仲間。ってか弟みたいなやつ」 「ん、わかった」 あれ以来八神はなかなか家を出ようとはしなかった。家にいる時も俺とよくくっついていて「どうした」って聞いても「何でもない」って言う。 「大和…」 「ん?」 腰に腕を巻きつけ抱きついてきた八神の髪を撫でる。顔を上げた八神、何度もキスをしてきて腕を離し「こっち」と手を掴まれてベッドに連れて行かれ押し倒された。上には八神が乗ってきて起き上がれない。 「セックス、したい…」 「…………」 「寂しい…怖い…」 怖いと言った八神の手が小さく震えてる。 八神の首に片腕を回し顔を近づけキスをする。八神は自分の体を支えていた腕に力が入らなくなったのか、俺の上に倒れこんだ。 「今は全部忘れろ」 「…うん」 「大切なことだけ、あとで思い出せばいい」 「うん」 八神を俺の上から退かせて俺が八神の上に乗る、服の裾から手を差し込んで八神の腹の凸凹の感触を楽しんだ。 「…何も、考られへんくらい、めちゃくちゃに、して」 「ああ」 「痛いのは嫌。」 「わかってる」 「もう黙れ。」ってキスをして舌を絡めた。俺の服に縋るようにグッと掴む八神。 大丈夫だと髪を撫でてやるとその手の力は少しだけ緩まった。

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